香妻琴乃が6年ぶりの前半戦出場権を確保「久しぶりのレギュラーツアー。また2勝目ができるように」
「女子ゴルフ・QTファイナル・最終日」(29日、葛城GC宇刈C=パー72) ツアー通算1勝の香妻琴乃(32)=サマンサタバサ=はQTランク26位で最終予選会を終えた。シードを喪失した2019年以来、25年シーズンの来季は6年ぶりに前半戦をフル出場できる見込みとなった。 【写真】引き揚げる菅沼菜々 消えた笑顔「何をやってもうまくいかない」 最終日は2バーディー、3ボギーの73でラウンド。強風の条件下でスコアを崩す選手が多い中、一日を1オーバーで耐えきった。我慢比べでも大たたきしなかったのは、長年コーチと取り組んでいたラウンド中の精神的な気持ちの運び方が分かってきただからという。 「とにかくQTの前からの課題で、いつもダボとかでスコアやリズムを崩して、流れを悪くしていた。今週は風も強いし、ミスしたらボギーと諦めて、ダボを打たないようにというのを気をつけていたので、それが4日間できた。自信になりましたね」。 2014年は自身最高の賞金ランキング19位と大活躍。18年のマンシングウェア・東海クラシックでは待望のレギュラーツアー初優勝を果たした。しかし、ツアーの第一線で戦っていた若手時代は攻めのゴルフ一辺倒で「やっぱりその時の調子に合わせてスコアを作っていかないといけない時もあるのに、それができてなくて良い時と悪い時の差はすごく激しかった」と当時を振り返る。 シードを喪失してから直近3シーズンはレギュラーツアーの出場試合数は激減。だが、来季は久々に序盤から試合に出続けることができる。ツアーでは32歳はもうベテランと呼ばれる年齢。それでも「久しぶりのレギュラーツアーなので、しっかり体力もつけて、たくさんトレーニングして、また2勝目ができるように頑張っていきたい」と長く激しいに胸を高鳴らせていた。