レディー・ガガ、大統領就任式の国歌独唱で着用した「ドレスに込められた思い」と制作秘話
レディー・ガガは、米首都ワシントンの連邦議会議事堂で行われたジョー・バイデン大統領の就任式で国歌を独唱、パワフルなパフォーマンスに加え、身に付けた印象的なドレスでも人々を感動させた。 ガガが身に着けたスキャパレリのオーダーメイドのドレスの胸元には、平和の象徴であるハトをかたどった金のブローチが付けられていた。 【写真】ガガ以外にも!「国歌独唱」を披露した大物アーティストたち
トップスの部分はネイビーのカシミアジャケット、床に届く長さのスカート部分は赤のシルクファイユ生地で作られているこのドレスについて、パリを拠点に活動するアメリカ出身のクリエイティブディレクター、ダニエル・ローズベリーは、「恋しくてたまらない母国へのラブレター」と表現している。
「このアンサンブルは、パリで暮らすアメリカ人の私から、恋しくてたまらない母国と、以前からずっとその芸術的才能に敬服してきたパフォーマーへのラブレターです」 「スキャパレリは、この歴史的な就任式の日に、アイコニックなレディー・ガガのためにドレスを手掛ける機会を与えられたことを光栄に思っています」 「レディー・ガガの幸運と、アメリカの幸運を祈ります」
ガガのこの衣装が、ステージ向け(ボリュームがある床に届く長さのシルクのスカートはほとんどの人にとって、日常的に着られるものではない)であることは間違いない。けれど、これまでにガガが着たいくつかの衣装と比べれば、かなり控えめなデザイン。 “肉ドレス”を着てみたり、2019年のMETガラではレッドカーペット上で早替えに挑戦し、16分間で4種類の衣装を披露したりしてきたガガだが、このスキャパレリのドレスには、大統領の就任式にふさわしい威厳が感じられた。 ガガは以前から、バイデン新大統領の支持者。2020年の選挙でも熱心に支持を訴え、遊説に同行したこともあったほど。 彼女は就任式の日にツイッターで、パフォーマンスを披露するのは「名誉なこと」であり、「大きな意味があること」とコメント。さらに、次のようにも述べていた。 「私たちの過去を受け入れ、現在を癒やすものとなり、私たちが愛情をもって共に働く未来に情熱を注ぎたいと思っています。この国に住むすべての人々の心に向けて歌います。敬意と思いやりを持って」
From Harper’s BAZAAR