尾上松也、“奇妙”初出演にして初主演 テレビ局で番組制作を手掛ける“私”役
4つの“奇妙な”エピソードの1つ「ああ祖国よ」
歌舞伎俳優の尾上松也が12月14日放送のフジテレビ系『世にも奇妙な物語’24 冬の特別編』(午後9時)内のエピソード「ああ祖国よ」で初出演にして初主演を務めることが21日、発表された。 【写真】テレビ局で番組制作を手掛ける“私”役 「ああ祖国よ」場面カット おなじみのストーリーテラー・タモリと豪華キャストが視聴者を“奇妙な世界”へといざなう人気シリーズの最新版、土曜プレミアム『世にも奇妙な物語’24 冬の特別編』を12月14日午後9時から放送。 1990年4月にレギュラードラマとして放送を開始し、その後は特別編という形で年に2度放送を続けた本シリーズは、これまで各時代を代表するような作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせることによってその名の通り“奇妙な”物語の世界観を作り出してきた。今年も珠玉の4つの“奇妙な”短編ドラマを放送する。 この度、4つの“奇妙な”エピソードの1つ「ああ祖国よ」で尾上が『世にも奇妙な物語』初出演にして初主演を務める。原作は、『ボッコちゃん』など数多くのSF作品を中心に生涯1000編を超える作品を執筆し、現在も国内外で人気を誇る“ショートショートの神様”・星新一氏の短編集『おみそれ社会』に収載されている同名小説。“奇妙”で星新一作品を映像化するのは2004年放送の『殺しやですのよ』以来20年ぶりとなる。 尾上が演じるのはテレビ局で番組制作を手掛ける“私”。眠っていた“私”のもとに上役からの電話が鳴った。すると上役からアフリカの小国・パギジア共和国が突如として“我が国”に宣戦布告をし、小さな船が2隻で攻めてきているという。寝起きの“私”は理解が追いつかないまま上役の命令により特別報道番組の担当をすることになり……。 以下、コメント全文 ○尾上松也 ――『世にも奇妙な物語』初出演にして初主演の感想をお聞かせください。 「とてもうれしかったです! 子供の頃から家族で見ていた大好きな番組ですので出演させて頂けるのは光栄でした」 ――星新一氏作品の台本を読まれてみていかがでしたか。 「コミカルでありながら皮肉もたくさんあり、非常に不思議な世界観だとおもいました。僕のイメージの“奇妙”は、ホラー要素、ミステリー要素が強い作品が多い印象なのですが、本作は今までに無い独特な作品でありながらリアリティのある作品だとおもいます」 ――この作品を演じられてみていかがでしたか。 「本来起きている出来事からしたら切迫して緊張感のある状況になるはずですが、それがそうではないという内容になっている感覚を想像するのは難しくもあり楽しかったです。また、その辺が“奇妙”らしいなとおもいながら演じさせて頂きました」 ――「私」というキャラクターの魅力はありますか。 「周りは慌てている特殊な状況下の中でも冷静に過ごしている普通の人です。この番組の主人公といえば奇妙な世界に巻き込まれ気づいたら逃れられない状況になっていることが多いですが、“私”というキャラクターは誰よりもまともで俯瞰(ふかん)して物事を見ているようにおもえます」 ――出演者の皆さんと共演されてみていかがでしたか。 「とても楽しかったです! 皆さんが面白く演じてくださっているので僕は普通の芝居をして違和感を出すことができました」 ――本作の魅力をお聞かせください。 「嘘のような話ですけど可能性はゼロではない話だなと思います。どんな小国が宣戦布告をしてもいいわけですから。その辺のリアリティを逆手にとった風刺を楽しみながら見て頂ければとおもいます!」 ――視聴者へメッセージをお願いします。 「“奇妙”の作品の中でも唯一無二の作品になっております! クスクス笑いながら実際に起きたら自分ならどうしようと色々考えながら見て頂けたらうれしいです。是非ご覧下さい!」 ○高丸雅隆プロデューサー 「『世にも奇妙な物語』には30年以上関わっていますが、久々にプロデュースすることになり、原点回帰で原作を探していた時に、この作品が目に止まりました。50年以上前の作品ですが、現在に通用するテーマで、読んでいるうちにどうなっていくのだろうとワクワクが止まりませんでした。実は『世にも奇妙な物語』での映像化はなんと20年振りでした。国際情勢などは現在にアップデートされていますが久々の星新一ワールドをぜひ堪能してください」 ※髙丸雅隆の「高」の正式表記ははしごだか
ENCOUNT編集部