「刑務所ラジオ」で元受刑者の“生の声”届ける 「犯罪減らしたい」差別に苦しむ元受刑者に寄り添い“ストレスない社会”目指す【アスヨク!】
東京都府中市にあるコミュニティFM。 ここで放送されているのは“ちょっと変わったラジオ番組”です。 【画像「刑務所ラジオ」の内容とは? 塩田祐子さん: 刑務所ラジオ第30回になりました、この番組は刑務所について考える30分です。 刑務所に服役した元受刑者の“生の声”を届ける「刑務所ラジオ」。 この番組を立ち上げ、進行役を務めているのが、塩田祐子さんです。 塩田祐子さん: 出所して初めて食べたものは何ですか? 元受刑者: 缶コーヒーとタバコ吸いました。 こう話すのは、薬物の使用で刑務所生活を送っていた元受刑者です。 社会に出ても差別に苦しみ、再び罪を犯してしまう人を多く見てきたという塩田さん。 元受刑者たちの“生の声”を届けることで「犯罪を減らしたい」とこのラジオを始めました。 塩田祐子さん: (元受刑者が)社会復帰で困ったことがあったら手伝う人が増えると、またさらに犯罪が減るんじゃないか。 全国の受刑者から年間1200件もの手紙相談を受けている塩田さん。 今、世間を騒がせている“闇バイト”の犯罪についても他人事とは思えないといいます。 塩田祐子さん: 一回ならいいだろうと思ってそれでやめられなくなるという、誰にでも起きる問題。 ――そんな塩田さんが思い描く社会はどのようなものですか? 塩田祐子さん: 次の日の朝、起きるのが辛い人が減ることですかね。ストレスがない社会になればいいなと思います。 刑務所ラジオを通じて、ストレスのない社会に繋げたい。 受刑者の生の声を届け、再犯を防ぐため奮闘する塩田さんの活動はあすも続きます。 (「イット!」11月11日放送より)
イット!