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新型コロナ「富山アラート」発令 知事「高い緊張感を」

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北日本新聞

 新型コロナウイルスの感染が広がり、夜間の外出自粛など活動を広く制限する段階に移らないようにするため、県は11日夜、県民に注意を呼び掛ける警報「富山アラート」を出した。新規陽性者数や感染経路不明者が県の基準を上回ったことを踏まえ、総合的に判断した。県は6日にアラートを盛り込む形にロードマップ(工程表)を改定したばかりで、発令は初めてとなる。  石井隆一知事が11日午後7時すぎ、県庁で臨時記者会見を開いてアラートを発令。「さらに感染が拡大すれば、医療提供体制がひっ迫する恐れがある」と言い「高い緊張感を持って行動してほしい」と訴えた。  県内では45日ぶりに感染者が出た7月2日以降、66人の感染を確認。新規陽性者数(直近1週間平均、人口100万人当たり)が5・5人で基準の2・5人を超え、感染経路不明の新規陽性者数(同)も2・1人で基準の1人を上回った。  当初は大都市との往来が理由とみられる事例が目立ったが、最近はカラオケ利用者のクラスター(感染者集団)や家庭内感染のケースが増えている。知事は現状について有識者5人と意見を交わしたと言い、アラートを発令することで意見が一致したと説明した。

 発令に合わせ5項目の県民へのお願いを発表。高齢者への予防徹底や大声を上げる状況を避けるよう呼び掛けた。特にカラオケについては、室内の換気や歌唱の際のマスクや防護具の装着といった業界のガイドラインを守るよう求めた。  県はステージの移行を判断するための参考指標に、直近1週間と先週1週間の新規感染者数の増減率を加えた。政府の分科会が7日に公表した指標を踏まえた措置。分科会公表時は14・5倍だったが、10日現在で2・9倍に下がった。ただ、1倍以上は「急増」期に当たる。 ■山田温泉「玄猿楼」選ぶ 軽症・無症状者の宿泊療養施設  新型コロナの軽症者や無症状者を受け入れる宿泊できる療養施設について、県は11日、富山市山田湯の越中山田温泉「玄猿楼(げんえんろう)」を選んだと発表した。期間は13日から12月末までで、感染状況に応じて延長する。石井隆一知事が記者会見で説明した。  県の公募に2施設が応じた。速やかに受け入れを始められる▽感染者が最多の富山市にある▽トイレ付き個室が50室以上ある▽感染者と非感染者を区分けする「ゾーニング」ができる構造-などを考慮して選んだ。

 受け入れ可能数は約50人で、現状での対象者は14人程度。看護師らが常駐し、医師も24時間体制で電話対応する。感染拡大に備え、知事は別の施設でさらに100室程度確保できるよう準備していると説明した。  県の対策本部は、地元の自治振興会や住民に面談や文書で理解を求めたと言い「心配の声もあるが、誠心誠意対応したい」とした。

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