【本当にお得な家電量販店選び】見比べるべきは「現金払い」と「クレカ払い」で異なる「ポイント還元率」 他社クレカと自社クレカの違いにも注目
クレカは提携先が重要
注意したいのは、ここまでの話が「現金払い」という点だ。「クレジットカード払い」となると話は変わってくる。 「基本的にクレカを使用すると、現金払いに比べて還元率が『マイナス2%』など損するルールが多い。ですが、各量販店が発行する自社ブランドのカードに限っては、現金払い以上に還元率が高くなるチャンスがある。ビックは他社クレカだと8%ですが、自社クレカなら最大11%の還元が受けられます」(菊地氏)
だが、わざわざクレカを作るのは手間だし、ほかの量販店で貯めたポイントもある。そうためらう人もいるかもしれないが、菊地氏はこうアドバイスする。 「家電量販店のカードは年会費実質無料が多いうえ、加入時や、初回利用時に一定額以上購入すれば数千~数万ポイントが還元されるような入会キャンペーンが随時行なわれています。他店で中途半端に貯まったポイントを捨てても余りある“お得”が返ってきます」 どの店のクレカを選ぶかは、利用者のライフスタイルや消費パターンによって見極めが必要だ。 「例えばヨドバシカメラは家電だけでなく、お酒などの飲料、書籍や日用品など様々な商品ジャンルを扱っています。それらをヨドバシでまとめ買いするなら、ポイントが貯まりやすい。ヨドバシはECサイト(ネット通販)が充実しており、クレカとの親和性も高い」(菊地氏) カードによる他社との提携にも注目したい。 「『ヤマダLABI ANAカード』を使うと、10%のヤマダポイントとセゾンの永久不滅ポイント0.5%をダブルで貯めることができるうえ、いずれもANAのマイルと相互交換が可能です。家電購入だけでなく、旅行でANAを利用する人にとっては魅力的です」(同前) 移動や買い物でSuicaを利用する人は、『ビックカメラSuicaカード』が「Suica決済可能な場所が多岐にわたるため、ポイントを消費しやすい」利点がある。このようにクレカ選びは家電購入以外の利点にも目を配りたい。 あなたにとって一番お得に買い物できる家電量販店がどこなのか、改めて検討してほしい。 ■前編記事:【本当にお得な家電量販店はどこか】都内量販店で26万円ドラム式洗濯機の「値引き交渉」を実践検証 「1週間以内に購入するなら5万円値引き」を提示した店も ※週刊ポスト2024年12月20日号