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メンタルが完璧でなくても…コロナ禍の若者の自殺をどう防ぐ?【ニューヨークからお届けします】

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日刊ゲンダイDIGITAL

【ニューヨークからお届けします】  コロナ禍中、アメリカの若者の自殺願望が高まっているというデータをCDC(アメリカ疾病対策センター)が発表し、波紋が広がっています。調査によれば、18~24歳のZ世代の4人に1人が、過去30日間に自殺を考えたことがあると答えています。これは、大人の10人に1人に比べて2倍以上の数字です。  特に若者のリスクが大きい理由について、「コロナ禍で友人や先生などと切り離され、1人で将来の不安を抱えながら家にこもっていることが多いからではないか」と専門家は語っています。  また、これはアメリカならではの理由ですが、家庭にある銃の存在も大きいとされています。コロナ禍以前から若者の銃による自殺は増えていて、2009年から2018年までの10年間で15~24歳の若者は1・5倍、11~14歳では3倍になっているのです。  アメリカでは人口100人につき120丁もの銃が存在している計算になりますが、それに拍車をかけるのではないかと懸念されているのが、ここ半年の銃の売り上げの急増です。ロックダウンの不安と「ブラックライブズマター運動」に端を発した人種闘争への警戒感が原因とみられています。FBIによれば、7月の1カ月間、銃の購入のための身元確認の件数は360万件と過去最高を記録。しかも、コレクターではなく初めて銃を購入する一般人が多くを占めたということです。  専門家は銃が若者の手に渡らないよう、親が管理に十分注意するよう呼びかけていますが、それ以上に重要なのは、子供の様子が以前と違うことに気づいたら、批判したり否定したりせず、じっくりと話を聞くこととアドバイスしています。  そして、大人も子供も普通ではない日常を生きるしかない今は、「たとえメンタルが完璧でなくてもOK」と許す姿勢で、自分にも相手にも向き合うことが大切だという考え方も広がりつつあります。 (シェリー めぐみ/ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター)

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