森友公文書改ざん『財務省が検察へ提出した文書の開示求めた』裁判始まる 赤木さん側「捜査は既に終了し証拠保全の必要性ない」 国は請求棄却を求める
森友学園の国有地売却を巡る公文書の改ざんを命じられて自殺した財務省近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんが、財務省が検察に提出した書類を開示するよう求めた裁判が、1月18日から大阪地裁で始まり、国側は訴えを退けるよう求めました。 財務省近畿財務局の元職員・赤木俊夫さんは4年前の2018年に、森友学園をめぐる公文書の改ざんを命じられたことを苦に自殺しました。 妻の雅子さんは去年8月に改ざんの指示系統を知るため、財務省や近畿財務局が検察に提出した文書などを開示するよう求めましたが、財務省は「犯罪の予防や秩序の維持に支障を及ぼす」などとして『全部不開示』としたため、雅子さん側は国に対し不開示とした決定を取り消すよう求めて提訴しました。
1月18日から始まった裁判で、雅子さん側は「財務省は捜査をする側ではないし、検察の捜査はすでに終了して、証拠を保全する必要性はない」と主張しました。 一方、国側は訴えを退けるよう求めたものの、詳細な主張は次回の期日までに明らかにするとしました。 (赤木雅子さんの代理人 生越照幸弁護士) 「国に対する損害賠償請求は認諾されてしまったので、そこは無くなってしまったんですが、俊夫さんがなぜ亡くならなければならなかったのか、原因と経緯を明らかにする」
【関連記事】
- 【森友公文書改ざん】「再調査に本気で向き合ってほしい」赤木さん妻が岸田首相に訴え‥黒塗りだった文書開示されるも「改ざんの内容触れられず納得できない」
- 【特集】『理財局長の指示』『修正には疑問』改ざんの経緯記した「赤木ファイル」 残されたメールから見えてきた“改ざんの実態“
- 【特集】“森友文書改ざん”存在を明確にしようとしない『赤木ファイル』「夫が命を懸けて残したもの」国は5月6日に“存否”を回答
- 【特集】『運転ミス』とされた事故が一転し『あおり運転』で在宅起訴 バイク男性が死亡の事故 車運転の男は「予想外で妨害の意思はない」と無罪主張
- 【特集】半年間で苦情が1000件...10年以上『トラックの路上駐車』が続く街 警察の一斉摘発の結果は?