市場の大幅調整と景気失速を警戒するシグナル FRBの金融引き締め、長期のイールドカーブに注意
(撮影:梅谷秀司)
歴史的な物価高騰に対応するため、FRB(米連邦準備制度理事会)は政策金利の引き上げを急いでいる。通常の0.25%よりも大きい0.5%幅での利上げが、6月、さらには7月にも実施されるとの見方が、金融市場に浮上している。0.25%の利上げが実施された3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で独り0.5%幅の利上げを主張し、タカ派として知られるセントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は、0.75%の利上げも排除しないと発言。金融市場は0.75%幅となる可能性も織り込み始めた。
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木内 登英 :野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト