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地震情報 8月6日 2時58分 気象庁発表
8月6日2時54分ごろ地震がありました。
[震源地] 茨城県沖  [最大震度] 3 今後の情報にご注意ください。詳細
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実力やいかに? 第10世代「Core i9-10900K」と「Core i5-10600K」の性能を検証する

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ベンチマークで実力をチェック!

 ここからは、Core i9-10900KとCore i5-10600Kのパフォーマンスをベンチマークテストを通して確認していく。今回のテスト環境は以下の通り。 ・CPUファン:360mmラジエーター付きオールインワン水冷ユニット ・マザーボード:ASUS「ROG MAXIMUS XII EXTREME」(Intel Z490チップセット) ・メインメモリ:DDR4-2933MHz 8GB×2(合計16GB、※2) ・グラフィックス:ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING(GeForce RTX 2080 Ti/GDDR6 11GB) ・ストレージ:500GB NVMe SSD ・電源:1250W(80 PLUS TITANIUM認証取得) ・OS:Windows 10 Pro(64bit) (※2)Core i5-10600KではDDR-2666メモリとして稼働(CPUの仕様)  なお、マザーボードのUEFI(BIOS)は執筆時点での最新バージョン「0403」を適用している。 CINEBENCH R15/R20  まず、MaxthonのCPUレンダリングテスト「CINEBENCH」でCPUの処理能力をチェックしよう。今回は、旧バージョンの「R15」と、より高負荷なテストとなった新バージョンの「R20」の両方でテストを実施した。  CINEBENCH R15のスコアは以下の通りとなった。 ・Core i9-10900K:2630cb(マルチ)/225cb(シングル) ・Core i5-10600K:1460cb(マルチ)/209cb(シングル)  前世代の「Core i9-9900K」がマルチテストで2000cb、シングルテストで200cb前後のスコアだったことを思えば、Core i9-10900Kは順当にスコアを伸ばしたといえる。  Core i5-10600Kについても、前世代の上位モデルをしのぐ性能を見せている。ハイパースレッディングが有効となったこともあり、マルチテストはCore i5-9600Kを大きく上回る結果となった。  CINEBENCH R20の結果は以下の通りで、スコア自体の傾向はR15と大きく変わらない。 ・Core i9-10900K:6354ポイント(マルチ)/533ポイント(シングル) ・Core i5-10600K:3609ポイント(マルチ)/499ポイント(シングル)  前世代と同じ14nmプロセスで製造されていることもあり、あくまでも論理コアの増加や動作クロックの上昇による、妥当な性能向上といえる。  CINEBENCH R20を3回連続で実行した場合のCPU温度の推移も計測してみた。今回用いた360mmラジエーター付きオールインワン水冷装置の場合、Core i9-10900Kは最高で80度程度、Core i5-10600Kは最高で65度程度まで上昇する。  どちらも冷やし切れてはいるものの、Core i9クラスともなると、温度がやや高めで気になる。第9世代から劇的に温度が上昇しているわけでもないが、繰り返しだが、上位モデルは水冷CPUクーラーでしっかりと冷却したいところだ。 3DMark  続いて、ULの3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」を実行してみた。今回は、DirectX 12を利用する「Time Spy」シリーズと、DirectX 11を利用する「Fire Strike」シリーズをそれぞれ実行している。  まずTime Spyシリーズのテスト結果を見ていこう。結論からいってしまうと、CPUの差が有意にスコア差として現われている。 ・Time Spy(Core i9):14122(総合)/14391(Graphics) ・Time Spy(Core i5):12781(総合)/14403(Graphics) ・Time Spy Extreme(Core i9):6731(総合)/6772(Graphics) ・Time Spy Extreme(Core i5):6030(総合)/6797(Graphics)  GPUのスコアである「Graphics Score」は、Core i9-10900KでもCore i5-10600Kでも有意な差がない。しかし、総合スコアではそれなりに差が出ている。総合スコアの差こそが、CPUの差なのだ。  DirectX 12のAPIは、CPUを有効活用できるように工夫されている。ゲームエンジンにもよるが、DirectX 12を使うゲームでは、CPUの性能差がフレームレートの差に直結することがあることは心に留めておきたい。  一方、Fire Strikeシリーズのテストの結果は以下の通りとなった。 ・Fire Strike(Core i9):26980(総合)/34961(Graphics) ・Fire Strike(Core i5):25619(総合)/34976(Graphics) ・Fire Strike Extreme(Core i9):16198(総合)/16850(Graphics) ・Fire Strike Extreme(Core i5):15866(総合)/16899(Graphics) ・Fire Strike Ultra(Core i9):8548(総合)/8312(Graphics) ・Fire Strike Ultra(Core i5):8405(総合)/8329(Graphics)  フルHD(1920×1080ピクセル)描画で一番負荷の低い「Fire Strike」では、CPUによって総合スコアにわずかに差が出た。しかし、WQHD(2560×1440ピクセル)描画の「Fire Strike Extreme」や4K(3840×2160ピクセル)描画の「Fire Strike Ultra」では、Fire Strikeほどの差は出ていない。  DirectX 11のAPIでは、DirectX 12ほどCPUの性能差が出ることはあまりない。レガシーな設計のゲームをプレイする場合は、CPUのランク(性能)を少し上げ下げしたくらいでは有意なパフォーマンス差を見いだしにくい。 ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク  比較的負荷が軽いゲームについて、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク(FF14ベンチ)」を使ってもう少し検証してみよう。  今回は「最高品質」の「フルスクリーン」設定で、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でテストを実行した。結果は以下の通りだ。 ・Core i9-10900K:22277(フルHD)/19997(WQHD)/11986(4K) ・Core i5-10600K:19983(フルHD)/17906(WQHD)/11949(4K)  フルHDでは、先ほどのFire Strikeよりも大きなスコア差が出ている。これはCPUの性能差だけではなく、メインメモリのクロック差も影響している。  Core i9-10900Kは、従来よりも高クロックのDDR4-2933メモリに対応する。それに対して、Core i5-10600Kは前世代までと同じDDR4-2666メモリに対応している。メモリのクロック差は、そのままアクセス速度の差につながる。これが、ベンチマークスコアの差として表出しているのだ。  最近では、DDR4-3200メモリが手頃な価格で入手できる。XMP(オーバークロック)設定を適用して活用するのも現実的だろう。  「なら、4Kだと差があまり出ないのはなぜ?」と思うかもしれない。これは、ここまで高解像度になるとCPUやメモリよりもGPUの方が“ボトルネック”になるからである。 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK  今度は、ゲームベースのベンチマークアプリとしては負荷が重めのスクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチ)」を試した。  今回は「高品質」の「フルスクリーン」設定で、FF14ベンチと同じ3つの解像度でテストを実行した。結果は以下の通りだ。 ・Core i9-10900K:13126(フルHD)/10525(WQHD)/6303(4K) ・Core i5-10600K:12452(フルHD)/10396(WQHD)/6295(4K)  FF14ベンチと比べると、FF15ベンチではCPUによる差はあまりない。解像度が上がるほど差は小さくなり、4Kで誤差といってもいいようなわずかな差となる。  FF15ベンチはDirectX 12を利用するが、その割にCPUによる有意な差が見られない。「DirectX 12ゲームならCore i9-10900Kのポテンシャルを生かしきれる」とは言いきれないようだ。 消費電力  最後に、システム全体の消費電力をチェックする。  起動後10分間何もせずに安定させた場合の値を「アイドル時」、3DMarkのTime Spy Extremeを動作させた際の最高値を「高負荷時」としてワットチェッカーで計測した。  いずれもTDP125WのCPUということで、高負荷時の消費電力は高い。Core i9-10900Kは339W、Core i5-10600Kは335Wと、4W程度の差が出た、一方、アイドル時の両者の電力差は5W程度となる。  システム全体としては、前世代から大きく消費電力が変わるわけではない。電源の面ではそれほど神経質になる必要はないだろう。

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