俳優業本格始動のてっちゃん、「テラスハウス」がくれた夢と仲間たちとの絆
人気番組「テラスハウス」でブレイクした“てっちゃん”こと菅谷哲也が、dTVオリジナル「テラフォーマーズ/新たなる希望」で俳優として新境地をみせている。 本作は映画『テラフォーマーズ』で火星へ飛び立つ15人の地球人がどのように選ばれたのかを描く物語。 その中で菅谷は火星オタクとして“圧”が強い男を演じている。「テラスハウス」での愛されキャラとは趣の違う役柄――。 “夢”と語っていた俳優業への思いを聞いた。
夢への背中を押してくれた「テラスハウス」の仲間たち
2012年10月にスタートしたリアリティ番組「テラスハウス」。菅谷は最年少のレギュラーメンバーということもあり“愛されキャラ”として、仲間をはじめ視聴者からも親しまれていたが、一方で消防士の夢破れ「俳優の夢を追いかけたい」と強い意志を見せる場面もあった。 「高校2年生から読者モデルや広告モデルのお仕事をさせて頂くようになったのですが、その時から漠然ともっと大きな場所で表現したいなと思っていたんです。でも当時はただの憧れで……。その後『テラスハウス』に出演させて頂き、僕の夢の背中を押してくれる方たちに出会った。それまでは俳優という職業が自分に見あった夢とは思えなかったので、あの番組に出させて頂いたことは大きな分岐点ですね。それで踏み込んでみようと思ったんです」
子どもの頃から見ていた役者との共演。俳優業に欲も出てきた
とはいえ、当初は手応えがないままにスタートした俳優業。エキストラなどを経験しながら、一歩一歩誠実に出合った仕事と向き合ってきた。そして本作では、伊藤英明や武井咲、菊地凛子、加藤雅也、高岡早紀らそうそうたる顔ぶれの中、出演シーンも多く非常に重要な役どころを担っている。 「お話を頂いたときはすごくうれしかったし、驚きました。火星に行くという壮大なスケールのなか、アクションも盛り込まれており、僕にできるのなかという不安もありました」とオファーを受けたときの胸の内を吐露する。しかし、「僕が演じた小池というキャラクターを突き詰めていきましたし、しっかり山口(義高)監督ともお話ができました。アクションの稽古も入念にしたので、クランクインする前には不安は解消されていました」と笑顔をみせる。 さらに、「子どもの頃から見ていた伊藤さんら豪華俳優の方たちと一緒の土俵に立ってお芝居をさせて頂けたというのは感慨深いですね。単純に浮き足立っていますし、信じられないんです」と目を輝かせる。「浮き足立っている」という言葉の割には、とても冷静で客観的に自身を見ているように思えるが「欲も出てきているんです。またこうした方たちと共演させて頂きたいと思いますし、いつかは伊藤さんの立ち位置までいってみたいという思いも出てきました」と貪欲に俳優という仕事に取り組む姿勢も垣間見せた。