《サンパウロ市》Maroon5ショーの会場脇に“偽の駐車場”=ファンの車7台など盗難被害に
サンパウロ市西部のペルディゼスで5日、北米から来たバンド「Maroon5」のショーを観に来たファン達が、会場脇に設けられた“偽駐車場”に預けた車、少なくとも7台が持ち去られるという事件が起きたと8日付G1サイトなどが報じた。 バンドのショーが行われたのは、パルメイラスのサッカースタジアムでもあるアリアンツ・パルケだ。 複数の被害者の証言によると、ドウトール・オーメン・デ・メロ街にある駐車場の主人やドライバーを名乗って車を預かり、車そのものや車の中の物品を盗んだりした犯行グループは7人で、駐車料金として150レアルを支払ったと証言している。車そのものを盗まれたケースは少なくとも7件で、扉をこじ開けて車内にあった物品を盗まれたという人もいる。 車を盗まれたという被害者は、ショーを観るためにドライバーに鍵と車を預けたが、終了後に駐車場に戻ってみると車は跡形もなく、責任者も姿を消していたという。車は残っていたという被害者も、扉をこじ開けて物色されたと訴えている。当局はまだ被害に遭った車の総数を明かしていない。 犯人達が使った駐車場は、数カ月前に取り壊された家の跡地で、土地の所有者は、部外者が入らないように設置しておいた錠前を壊して偽の駐車場に仕立てていた事を知らなかったという。 アリアンツ・パルケは事件後、同スタジアムの駐車場はセルフ・パークで、公式サイトやソーシャル・ネットワーク・サービスでも駐車場の案内などを行っているという内容の声明を出し、偽の駐車場を設けた犯行グループとは何の関係もないと釈明している。