重賞馬4頭参戦の朝日杯FS 割って入るのは“前走新馬or未勝利組”?
今年の朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)は4頭の重賞ウイナーが参戦して、非常に能力比較が難しい一戦となった。そこで過去10年を対象にして、ローテーション別の有利不利を探り、馬券作戦の参考としたい。 【写真】アルテヴェローチェこれまでの軌跡 まずはサウジアラビアRC組だ。前身のいちょうS時代も含め、【3-2-2-6】の勝率23%、複勝率54%と優秀。ただ、回収率が単勝で56%、複勝で73%しかないように、上位人気に推された馬しか好走していない。3番人気以内が【3-2-2-1】、5番人気以下が【0-0-0-5】だから、当日の人気は要チェックとなる(4番人気は出走なし)。 続いては京王杯2歳S組を見てみよう。【0-2-2-24】の勝率0%、複勝率14%なので、距離が200m違うサウジアラビアRCとは対照的な成績となっている。ただ、勝ち馬に限ると【0-2-1-5】なので、ヒモには押さえたい。では、西のGIIのデイリー杯2歳S組はどうか。【2-4-2-20】の勝率7%、複勝率29%。好走馬の多くは勝ち馬だが、2着馬も【0-1-1-5】だから、完全に軽視というわけにはいかない。 それでは非・重賞組はどうか。前走がオープン特別だった馬は【1-1-2-20】の勝率4%、複勝率17%。馬券に絡んだ4頭は、朝日杯FSで4番人気以内に支持されていた。続いて前走が1勝クラスだった馬は【2-0-0-31】の勝率6%、複勝率6%。勝ったのは14年のダノンプラチナ、16年のサトノアレスだが、この2頭には「目下2連勝中」「前走が0秒2差以上の完勝」という共通項があった。また、前走が新馬or未勝利だった馬は【2-0-3-17】の勝率9%、複勝率23%。回収率は単複ともに100%を超えている。馬券に絡んだ5頭の大まかな共通点を探ると「前走が上がり3F最速」「先行力がある」といったところだろう。 以上を踏まえた注目馬はアルテヴェローチェ、ミュージアムマイル、アドマイヤズームあたり。何はともあれ、このデータを駆使して馬券的中につなげていただきたい。