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衰え知らずのキング・カズ、本当に恐ろしい…パーソナルコーチ喜熨斗勝史さんが語る三浦知良

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スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第18節 川崎3―2横浜C(23日・等々力陸上競技場)  横浜CのFW三浦知良(53)が川崎戦で今季リーグ初先発し、53歳6か月28日のJ1最年長出場記録を打ち立てた。2003年から三浦知良のパーソナルコーチを務める喜熨斗(きのし)勝史氏(55)が、J1最年長出場記録を更新したキング・カズとの17年間を振り返った。(取材・構成=田中 雄己)  17年前の秋。突然、電話が鳴ってね。「三浦です」。カズからだった。話を聞くと、神戸で出場機会が減り、トレーニングを積んで復活したい。体を見てほしい、ということだった。そのオフに初めてグアムで自主トレしたのが最初だった。  当時は、クラブでも代表でも体幹や体脂肪といった意識は薄かった。37歳のカズもどこか勢い任せな部分はあった。やらなくていいことをやめ、やるべきことをやるように意識した。無駄な部分に筋肉をつけず、むやみに走り過ぎない。スプリント走を多くしてなるべくボールを使う。サッカー選手としての練習に特化した。  年々、年齢を重ねているのでメニューは変わり、同じ事はできない。ただ、練習量を落としていくのではなく、進化していくイメージで取り組んだ。新しい車はバンバン走るけど、クラシックカーはメンテナンスが必要なのと同じ。クラシックカーもしっかり整備さえすれば、新車より味があり、コンパクトな走りもできる。スピード勝負のレースは勝てないかもしれないけれど、サッカーはスピード勝負じゃない。技術が一番。それにカズはスピードでも負けていない。  3年前、コーンを置いてジグザグに走るテストをした。ジグザグなので足の速さだけではなく、ターンや加減速を含め、敏しょう性が測定できる。それを、素走りとドリブルと2回行った。カズは素走りだと速くなかったが、ボールを使えば遜色がないどころか、若手よりも速かった。サッカー選手としての能力が衰えていないことが実証された。  タッグを組んだ当時は僕が39歳で、カズが37歳。冗談で「2人足して100まで現役でやれたらいいね」なんて話していたけど、今は合計108歳(笑い)。でも、いまだにカズがガクッと落ちたことは一度もない。本当に恐ろしいよね。  練習法や食事などが進化して長く続けられる選手が増えているけど、カズの存在が大きいんじゃないかな。(中村)俊輔や(松井)大輔、他のクラブでもカズを意識している選手は少なくない。皆の先頭で走り続けてほしい。“1967年型”の車なんて、街中でもめったに見ないけどね。  ◆喜熨斗 勝史(きのし・かつひと)1964年10月6日、東京都生まれ。55歳。95年に平塚(現・湘南)で指導者のキャリアをスタート。C大阪、浦和、大宮、横浜C、名古屋などを経て、昨季は中国1部の広州富力で、ストイコビッチ監督の下でコーチを務めた。2003年からFW三浦知良のパーソナルコーチを務める。

報知新聞社

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