<塩野瑛久&井浦新>“できそう!”と思われる悩み 「光る君へ」に続いての再共演 「無能の鷹」インタビュー
--ありがとうございます! 鳩山は優しすぎる上司とのことですが、もしお二人が会社で働いていて鳩山のような上司がいたらどう思われますか。
塩野さん:僕は付いてきたくなっちゃいます。
井浦さん:自分もステキだなって思います。優しすぎていつも失敗したり損したりしている姿にちょっとクスって笑いながらも、サポートしたくなっちゃう感じもします。
◇世間のイメージにギャップを感じたことは?
--主人公の鷹野は“有能そうで無能”という人物ですが、お二人が本当はできないけど「できそう」と思われた経験は何かありますか。
塩野さん:勉強です……一見頭が良さそうに見られがちなのですが全然できなくて(笑)。中学時代から頭が良さそうって言われていたけど、全然できないから「意外だよね」と言われ続けてきました(笑)。
井浦さん:自分も、全然できないのに「できるでしょ!」という勘違いをたくさん受けてきた人生です(笑)。
--パブリックイメージでも井浦さんはいろいろできそうに見えます。
井浦さん:全然できないです(笑)! 好きなことには特化はしますが。勉強もそう。学校の勉強がなくなればいいのにと思っていたほどです。興味のある分野の勉強はすごく好きです。
塩野さん:確かに、僕も気になったこととか好きなものとかに対しては調べますね。
--世間から思われているイメージにギャップを感じたことは?
塩野さん:僕は、役のイメージで、自分のことを想像されるパターンが多いです。だから、“素”を知ったときにガッカリされることが多いです(苦笑)。例えば一条天皇役のイメージで「あの衣装がすごく似合っていたけど、普段着は普通だね」みたいなことが多いかも。
井浦さん:でも俳優としては、それ正解だよね。1、2作ぐらいを見てのイメージだったら固定されてしまうかもしれないけど、多くのイメージをばらまいてしまえば、イメージなんてつかないのではとは思う。僕の場合は、役を通して世の中にいろいろなイメージを投げ続けたら、自分自身のイメージも気にならなくなりました。自分があまり気にしていないのもあると思いますが、自分のイメージがまったく分からない(笑)。逆に皆さんは「そう思っているのか!」と新鮮で参考になる場合もあります。