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「事実をありのままに……」黙秘を貫いていた緒方純子がついに供述を始めた

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文春オンライン

 2002年10月8日、福岡地検小倉支部が松永太と緒方純子を、緒方のめいである緒方花奈ちゃん(仮名、当時10)に対する殺人罪で起訴した直後、その背景について、いくつかのことが明らかになった。 【図】北九州監禁連続殺人事件をめぐる人物相関図

「完全犯罪が成立してしまって、それでいいのか」

 捜査本部の捜査員は花奈ちゃん事件の起訴について、福岡県警担当記者に次のように語っている。 「地検は起訴したけど、はっきりいって負ける覚悟もあると思う。これだけ報道が先行しておいて、起訴しないとなるとね……。ふたりが殺しているのは明らかなんだから。7人も殺しておいて、完全犯罪が成立してしまって、それでいいのかという問題だと思う。できる限りの捜査をして、やるだけのことはやるということだよ」  ここでの7人とは、監禁致傷の被害者である少女・広田清美さん(仮名)の父・広田由紀夫さん(仮名)と、緒方の親族6人についてだ。つまり、7人の殺害は間違いないが、あとはそれを事件化し、公判を維持できる証拠を、捜査機関がどれだけ集められるかにかかっているということである。

刻印されたメーカー名まできっちり描き出した

 じつはこの捜査員からは、遺体の解体に使用したとされる包丁が、川で発見されていたことも明かされていた。 「見つかったのは、めい(花奈ちゃん)殺しで5月に大がかりなガサ(家宅捜索)を打った頃だよ。少女が松永に命じられて、緒方と一緒に川に捨てに行ったっていうから、捜索の前に画用紙に描かせたんだ。少女は大きさ、形、色などのほかに、包丁に刻印されたメーカー名の文字まできっちり描き出した。それにはかなり驚いたね。それで捜索したら、ピッタリの包丁が出たんだよ。そのことで、さらにみんな驚いた」  同捜査員によれば、現段階では少女の“証言”と、さらに松永が彼女に書かせた“念書”、そしてこの“包丁”の存在が、有力な証拠なのだという。  また、少女の証言によれば、自分の父親と緒方の親族6人全員の殺害と死体遺棄については、すべて松永の指示だったとのこと。  はたして、次は誰に対する殺人容疑で、松永と緒方が再逮捕となるのか。メディアが関心を抱くなか、再逮捕の時期は風雲急を告げる。それは花奈ちゃん事件での起訴のわずか4日後のことだった。

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