観光で能登の被災地のいまを伝える 次世代のガイド「インタープリター」とは
発表者「何で地震があった今年だから(作業を)やらなくていいのに何でやったんでしょうか?お米を作って1年間作業をして、今年を終わりましたという姿を、皆さんに発信していきたいからだなと感じています。一粒一粒お米をおいしくいただくときに米づくりの大切さとかその苦労を少しでも理解していただきながら能登の復興の一助にぜひこの千枚田に来ていただきたいのと、もしオーナーになりたい人いますか?いらっしゃいましたら応募してください。当たったらここで作業ができます」 ■被災地の経営者から生の声を聞くことも学びのひとつに また、輪島塗の工房では輪島塗の成り立ちや特徴だけでなく、なりわい再建の取り組みについても工房の経営者から生の声を聞きます。 輪島キリモト・桐本順子副代表「(地震で)こういう器がいっぱい出てきたりする。輪島塗は強い作り方をしているので、直せるという特徴がある。それをいかして途中まで削って、もう一度新しい技法、新しい色で塗り替えて、再生するお直しだけでなく、生まれ変わらせる「REBORN」という企画をいましている。みんなのふるさとを一緒につくりませんか、みたいなツアーができたら、交流人口を増やしたら活気が出るのではないか」 石川県ツーリズム・イノベーションコンソーシアム 小山基代表「実際にこういうツアーができるようにする。次年度以降はインターぷりたーガイドを育成する仕組みを作っていく。」 養成講座を主催した県ツーリズム・イノベーション・コンソーシアムでは、2025年度からインタープリターガイドが語るインバウンド向けの観光ツアーもスタートさせたいとしています。 能登を襲った地震と豪雨では多くの犠牲が出ましたが、昔海の底だった能登半島は地殻変動によってできた土地です。 珪藻土は輪島塗に使われ、地元の産業として発展してきました。 人々の暮らしと自然のつながりなど現代の「語り部」=インタープリターを育てることが能登の関係人口を増やし、持続的な復興につながることに期待が高まります。
北陸放送