マンション高騰、それでも「今が買い時」といえる訳
■マンション購入理由の1位は「資産を持ちたい」 今やマンション購入を検討している理由の1位は「資産を持ちたい・資産として有利だと思ったから」になる。これは新築分譲マンションを供給する大手7社で形成するメジャー7のアンケート調査結果(最新は2019年度)である。価格が高騰している中、持ち家という資産を持ち、値上がりした人が多いからという背景もあるだろう。 【ランキング】「住みよさランキング2021」全国総合トップ50 筆者はその資産性にフォーカスして全物件の資産価値を格付けした無料会員制サイト住まいサーフィン(会員数28万人)を運営しているが、会員にアンケートしてみた。その結果から、資産形成の実態が見えてきた。
住まいサーフィンの会員でマンションを実際に購入した人へアンケートをした。サンプル数は657人。約半数の313人がこの5年以内の購入者となる。平均年収は1039万円で、資産性に興味を持った人の年収は総じて高い。新築マンションを購入したのが、614人で93.5%を占め、残りが中古マンション購入になる。 まず、その購入満足度は高く、満足が51.4%、やや満足が39.0%で、この2つで90.4%となる。やや不満1.5%、不満0.5%の2つで2%に過ぎないので、その高さは際立っている。
その満足度の理由として挙げられる項目は、1位が立地選定で27.3%、2位に部屋の選択で18.8%、3位に資産価値15.4%でトップ3を形成する。資産性で最も大事なのは1位の立地選定であり、これによって物件価格の下落率がほぼ決まってしまう。2位の部屋の選択では、同じマンション内でもどの部屋を選ぶかで損得が出ることを反映している。 その損得を計算した「住戸比較レポート」というサービスが、(購入に)最も貢献したコンテンツの5位に入り、その元データとなる、独自に会員から集め公開している価格表が最も貢献したコンテンツの3位になっている。こうした分析情報から納得感を得て購入に至っていると考えられる。