児童1人を降ろし忘れ 広島県世羅町の小学校 スクールバスに
広島県世羅町教委は12日、町内の小学校で10日の下校時に、低学年の児童1人をスクールバスから降ろし忘れる事案があったと発表した。学校と委託業者の運転手の乗車確認が不十分で、バスが車庫に戻った後に発覚した。児童の健康状態に問題はなかったという。 町教委によると、バスは10日午後4時ごろ、児童3人を乗せて学校を出発。運転手は2人と勘違いし、1人を車内に残したまま会社の車庫に戻った。車内を清掃しようとした際に気づき、同5時10分ごろに自宅に送り届けた。この児童は停留所を通り過ぎる際に寝ており、起きた後も声を出せなかったという。 町教委によると、同校の児童は帰宅の方向別にバス4台に分乗する。乗車確認表は4台分をまとめた1枚しかなく、当時は別のコースの運転手が持っていた。 町教委は「置き去りにつながりかねない、命に関わる可能性があった事例と重く受け止める」とし、各コースの運転手に確認表を配布するなど再発防止策を図るとしている。
中国新聞社