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「90歳のゲームYouTuber」に「77歳率いるeスポーツチーム」、ゲーム市場で台頭するシニア層のインパクト

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日本のGDPを上回る米国シニア経済、その規模870兆円

「高齢化社会」に関する議論ではよく「医療費増大」や「経済不活発化」という言葉が登場するため、高齢化というのはネガティブな響きを持つものになっている。 これは、議論の前提として「古いタイプのシニア層」がイメージされているからだと考えられる。定年退職後、様々な活動への興味を失い、家に引きこもり、テレビ漬けの毎日を送るというイメージだ。このような生活を送っていては、消費活動が停滞し、メンタル/フィジカルの健康度が下がっていくのは想像に難くない。

しかし現在のシニア層の実態は、この古いイメージとは大きくかけ離れたものとなっている。高齢化しつつも、メンタル/フィジカルの健康を維持し、経済を活性化する主要な消費者グループとして存在感を増しているのだ。 この状況は海外では「longevity economy(長寿経済)」という言葉で説明されることが多く、メディアにおける登場頻度も増している。 米退職者団体AARPのレポートによると、現在米国の50歳以上の人口は1億1740万人、全人口の35%を占め、同国GDPの40%に相当する8兆3000億ドル(約870兆円)の経済を生み出しているというのだ。「人生100年時代」と呼ばれる現在、シニア層の割合は今後も増加することが見込まれ、2050年には米国ではシニア人口1億5730万人、経済規模28兆2000億ドル(約2960兆円)に達する見込みという。 AARPは、このシニア経済の主要分野として金融サービス、保険、ヘルスケアを挙げている。 一方、いま若い世代が中心となっている分野でも、シニア消費者の比重が高くなることが見込まれる。 その1つがゲーム市場だ。 現在ミレニアル世代とZ世代が中心となっているゲーム市場だが、シニアゲーマーが急増しているのだ。若い世代に比べ時間的/資金的余裕を持つシニア層の経済的インパクトに加え、ゲームの「脳トレ」的な側面やソーシャル機能による「孤独緩和」など、健康改善や社会問題の解決につながる可能性もあり、メディア、起業家、投資家らの関心度合いが高まっている。

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