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ムクドリと岡山市、終わらぬ“ふん害”攻防 駅周辺 対策乗り出し四半世紀、道半ば…

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山陽新聞デジタル

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 JR岡山駅周辺でふん害や騒音が問題となっているムクドリを追い払おうと、岡山市が本格的に対策に乗り出して25年を迎えた。四半世紀、磁石をねぐらの木に設置するなどあの手この手を試行してきたが、有効な対抗策はいまだなし。今秋も大群が夕空を乱舞しており、人間と野鳥の攻防はまだまだ続きそうだ。 【写真】これが今年の体育会

 日没前、桃太郎大通りに面するビルの屋上に、おびただしい数のムクドリが陣取っていた。複数の小さな群れが辺りを旋回し、ビックカメラ岡山駅前店(同市北区駅前町)付近の街路樹へ急降下。「ギャーギャー」「ギュルギュル」との大合唱に加え、抜け落ちた羽やふんも路上に散らばる。  ムクドリは春に巣作りし、繁殖が終わると群れで行動する。日本野鳥の会岡山県支部によると、市中心部に大群が出没するようになったのは少なくとも30年以上前。夏から冬にかけて推計数千羽が集結し、ねぐらを形成している。  「人が多く集まる場所は、猛禽(もうきん)類などの天敵から身を守れると知っているのだろう」と同支部。通行人や近隣の店からふんや鳴き声に関する苦情が相次ぎ、市は1995年から本格的な追い払い作戦に打って出た。  まず、鳥類の体内時計を乱すとされる磁石を木に取り付けたものの「別の場所へ移動するだけだった」。カラスの模型をぶら下げる試みも、短期間で効果はなくなった。  他の自治体で成果を上げたと聞き、2009~17年には危険を感じたムクドリの“悲鳴”をスピーカーで流してもみたが、効果は一時的。街路樹の枝を切ったり、ネットで覆ったりする「強硬策」は景観やコストなどの観点から思うように進められないのが実情だ。  現在は鳥が嫌う成分を含む忌避剤を一部に設置するのみと劣勢が続く中、動向を注視する市北区役所・地域整備課は「決して諦めたわけではない」。「他県の動向も参考に、粘り強く対応していきたい」と話すのだが…。

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