福屋八丁堀本店を高級ブティック化 1~3階全フロア、2026年春目標 広島にないブランドも
百貨店の福屋(広島市中区)の大下洋嗣(ようじ)社長は6日、2026年春を目標に八丁堀本店(同)の1~3階の全フロアを高級雑貨や宝飾などのラグジュアリーブティックで固める方針を示した。現在、広島県内に出店していないブランドも相当数入ることも明らかにした。 中国新聞のインタビューに答えた。1階は化粧品と高級ブランド、2、3階は基本的に海外の高級ブランドをそろえる計画。7階にある時計売り場は3階に移すとし、「クオリティーの高い商品群を1~3階にぎゅっと詰め、ラグジュアリーを極めた百貨店にする」と強調した。 バッグや宝飾、衣料品などの新ブランドについて「広島初ではないが、広島に今出店していないブランドも相当数入る」と説明。既存のブランドも、リニューアルに伴って売り場を広げるとともに商品数を増やす。現在2、3階で扱っている商品は、4~7階で売り場を再配置する。 福屋は百貨店ならではの商品群を強化するため、10年ほど前から八丁堀本店のラグジュアリー化の構想を練ってきた。新型コロナウイルス禍で取引先との交渉が一時中断。コロナ明けから再開させ、26年春を目指して準備を進めている。 大下社長は「全てのお客さまが暮らしに彩りと温かみを得るために、いいものを買いたい時がある。そういったニーズに対応できる場を一生懸命つくる」と力を込めた。
中国新聞社