エアバス、最終赤字11億ユーロ 2020年通期
エアバスが現地時間2月18日に発表した2020年12月期通期連結決算は、純損益が11億3300万ユーロ(約1448億円)の赤字だった。前年は13億6200万ユーロの赤字で、2期連続で最終赤字となった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、航空会社やリース会社などへの民間機納入が前年比34%減となったことなどが響いた。2021年12月期の引き渡しは同程度を見込んでおり、調整後EBIT(財務・法人所得税前利益)は20億ユーロを想定している。 売上高は29%減の499億ユーロ、調整後EBITは17億600万ユーロ(前年は69億4600万ユーロ)で、配当は見送った。費用面では、リストラ関連で12億200万ユーロ、販売不振により今年で生産完了となる総2階建ての超大型機A380型機関連で3億8500万ユーロを計上した。 2020年の民間機引き渡し数は87社へ566機(前年比297機減)、純(ネット)受注数は268機(同500機減)だった。
Tadayuki YOSHIKAWA