最終節は自力V可能!後半AT10分の劇的弾!神戸FW武藤嘉紀が“裸の咆哮”「これまでサコ君は何度も救ってくれた」
[11.30 J1第37節 柏 1-1 神戸 三協F柏] 最終節での自力Vへの可能性を残す劇的ドローとなった。リーグ戦はここ6戦勝ちなしと相性の悪い柏を相手にヴィッセル神戸はこの日も前半5分に失点。常に追いかける展開を強いられると、後半アディショナルタイムに獲得したPKも、FW大迫勇也が決めることができなかった。 【写真】「えげつない爆美女」「初めて見た」「美人にも程がある」元日本代表GKの妻がピッチ登場 ただ誰一人として負けで終わることを考えていなかった。後半アディショナルタイム10分、CKのこぼれをDF酒井高徳が入れ直すと、大迫が競り合いながらヘディングで落とす。DF広瀬陸斗のシュートはGKに防がれたが、ゴール前で混戦になるとFW武藤嘉紀が押し込んで、同点弾が決まった。 しかし副審がオフサイドの旗を上げる。武藤も大迫のポジションがオフサイドではないかという感覚があったという。だがVARが介入し、リプレイ映像を確認すると、DF関根大輝が戻り切れずにいた。御厨貴文主審がVARと交信後に神戸のゴールを認めると、神戸の選手たちは喜びを大爆発。武藤はユニフォームを脱いで我を忘れたかのように雄たけびを上げていた。 この勝ち点1の重み、そして大迫のミスを取り返してあげたいという思い。色んな思いが交錯したパフォーマンスだったという。「終わりだと思ったら、あと2分あるということだった」と苦笑いをみせるも、「時間も分かっていなかったし、このまま終わってしまうんじゃないかという怖さもあった。でもこれまでサコ君がチームを何度も救ってきてくれていたし、彼のためにもチームで1点取りたいと思っていた」と納得顔も浮かべる。 ただここで浮かれるわけにはいかないと気を引き締める。前半5分に失点するなど、苦しいゲーム展開になったことで、苦言を呈すこともする。「厳しい言い方になるけど、戦えない選手は置いていく。僕自身が戦う姿をみせたい」。また来週末の最終節の湘南戦(12月8日)を前に、敵地・韓国でのACLE浦項戦(12月3日)を挟むとあって、「この勝ち点1の大きさは計り知れないけど、最後に負けたらすべてが水の泡。みんなでコンディションを整えて、最後一丸となって戦い抜きたい」と力を込めて話していた。