<綾野剛>新日曜劇場「オールドルーキー」スタート 「とても優しくてあったかい作品に」
◇大久保嘉人による指導を経て…「サッカーが大好きに」
撮影では、元サッカー日本代表の大久保嘉人さんがサッカー監修を担当し、サッカー経験が全くない綾野さんを今年2月から指導した。経験のないサッカー、それも元日本代表役ということで、「陸上とかマラソンに関わることであればそれなりに説得力を出せますが、サッカーは本当にやったことがなかった。『(番組Pに)サッカー選手じゃないとだめですか?』と何度も聞きました」と苦笑い。
練習初日は、無人のゴールのネットを揺らすこともできなかったという綾野さんだが、大久保さんが成長を見届けてくれたという。「嘉人さんは毎回現場に来てくださって。結果、サッカーが大好きになって、サッカーに対する尊敬が生まれて、新町を完成するきっかけを与えてくれた」と感謝の言葉を口にする。
新町の印象については、「ピュアで、真っすぐで、ちょっと天然で。好きなことだけで走り続けたというその熱量に本当に感動します」と話した綾野さん。自身とは、好きなものに真っすぐな部分が共通しているといい、「僕も暗く見えてそんなに暗くないので、彼のポジティブなところはすごく近いなと思います。あとは、諦めが悪そうなところも……(笑い)」と告白。
大久保さんとのサッカー練習では、最後に「最高のボレーシュートを打てるまでやめない」という暗黙のルールがあったといい、「一日600回くらいひたすらシュートを打っていて。やりすぎちゃうところはすごく親近感があります。あとは、新町は人に甘えることができる人なので、僕もそういうところを見習っていきたい」と話していた。
今回が「日曜劇場」のドラマに主演するのは初めてとなる綾野さん。「すさまじいパワーをテレビで表現できる新しい可能性を常にさぐっている」と同枠の印象を明かしながら、「『オールドルーキー』はたたかみかけるような力強さ、というよりかは、もっともっと日常的で普遍的なドラマ。ただただ人が生きる、家族、仲間、誰かを思う気持ちを描いていて、最近の日曜劇場の中で一番軽やかだと思う」と表現。
視聴者に向けて、「一緒に生活しているかのような、とても優しくてあったかい作品になっています。全スタッフとともに、この作品を担いでみなさんに届けたい」とアピールした。