コロナ禍により増えた自由時間の使い方、「テレビ視聴」と「動画視聴」が拮抗/Mediabrands調査
Mediabrands(メディアブランズ)は、15~74歳の2,400人を対象に「Media in MindTM 2020 デジタルメディア調査」を実施した。
新しい生活で増えた時間の使い道は主に「テレビ視聴」や「動画視聴」
コロナ禍によって自由時間が増えたと感じる人に、その自由時間をどのように使っているか聞いたところ、全体で最も多かったのは「テレビ視聴」で、次いで「動画配信サービス視聴」「読書」などのメディア接触行動が続いた。ただし30代以下は「動画配信サービス」が、40代以上は「テレビ視聴」が最も高く、活用されるメディアには世代間での差が見られた(表1)。
また、コレスポンデンス分析(※)によって各セグメントによる特徴をわかりやすくしたところ(グラフ4)、若年層は動画配信サービスやSNSなどのソーシャルメディア、40代以上の男性はテレビやインターネットなどのマス/、30代以上の女性は家族や友人との時間や、何もしない時間などメディアをともなわない日常行動に充てる傾向があることがわかった。
※コレスポンデンス分析とは、項目間の関係性をわかりやすく視覚化したもの。関係性の高いものが近くに位置づけられるため、性・年代のプロットされた位置に近い行動が、その性・年代層において特徴的であると解釈できる。
コロナ禍をきっかけに最もデジタルシフトした行動は映画鑑賞/動画視聴
緊急事態宣言前と比べた宣言解除後の生活について聞いたところ、様々な行動の中でも特にデジタルシフトが進んでいたのが、若年層を中心に利用の伸びている映画鑑賞/動画視聴。その他では、キャッシュレス決済、食品のオンライン購入、オンラインの出前サービスなどが増えているが、出前サービスの利用は若年層、食品のオンライン購入は高年層で高いなど、食事に対する姿勢は年代ごとの特徴が見られた(グラフ5)。
【調査概要】 調査期間:2020年11月27日~30日 調査方法:インターネット調査 調査実施機関:Mediabrands 調査対象者:関東・関西在住の15~74歳のインターネットユーザー 全2,400名 調査モニター提供元:クロス・マーケティング
MarkeZine編集部[著]