「ワイドナショー」後番組MCにカズレーザー浮上も…フジテレビが気をもむ吉本興業との〝関係〟
フジテレビ系「ワイドナショー」が15日放送され、MCでタレントの東野幸治(57)が番組の来春終了報道に言及する場面があった。フジはすでにその後継番組の選定に着手し、タレントのカズレーザー(40)がMCの新情報番組が浮上している。ただ、これでは〝非吉本芸人〟の番組になり、吉本興業との関係に神経をとがらせることになりそうで――。 「ワイドナ」が来年3月で終了すると、12日に相次いで報じられた。迎えた15日放送で東野は冒頭、自らこれについて切り出し「ノーコメントです」と作ったような真顔で話した後、苦笑いした。 芸人らしく終了報道をネタにしてみせたが、来年3月終了は既定路線で、フジはすでに後継番組の選定に着手。カズレーザーがMCの新情報番組が浮上している。 「ワイドナ」は東野のほか、過去にはダウンタウンの松本人志(61)がコメンテーターを担当。昨年3月に卒業した後はタレントの今田耕司、田村淳がコメンテーターを務めてきた。主要な出演者を吉本芸人が固めているのに対し、カズレーザーはサンミュージックのタレントだ。 フジ局員の話。 「『ワイドナ』は制作協力として吉本が加わっています。〝吉本色〟は強い。その後継として水面下では非吉本芸人のカズレーザーさんの新情報番組が浮上しているそうで、吉本としては複雑かもしれません」 フジと吉本の関係をめぐっては、平日昼のバラエティー番組「ぽかぽか」が昨年1月に放送開始された当初、吉本芸人が出演せず、芸能界がザワついたことがあった。「ぽかぽか」の出演者の人選でフジと吉本にわだかまりがあり、吉本芸人の出演が敬遠されたといわれた。 「番組の人選は当然、番組側の専権だけど、会社(フジ)と関係の深い吉本には気を使わざるを得ない。『ワイドナ』の後継番組でも同様です」(前出局員) 一方で、カズレーザーの情報番組であれば安定感を期待できる。同志社大卒のインテリで頭がキレる。フジ系「めざまし8」金曜コメンテーターを担当しており、時事問題は得意だ。 「炎上知らずでスキャンダルを報じられることは皆無。かつ、時事問題について分かりやすく持論を話しています」(制作会社関係者) 「ワイドナ」は収録番組のため週末のニュースに対応できない難点があったが、新たに情報番組を開始するのを機に生放送に切り替えられるメリットもある。 ライバルはTBS系「サンデージャポン」で視聴率争いで先行されている。新番組は巻き返せるか。
東スポWEB