東京海上代理店の元社員、客の保険料1674万円着服か 振込先に自分の口座指定
東京海上日動火災保険は29日、同社の委託代理店の元社員の男性(46)が、客が支払った保険料1674万円を着服していたと発表した。代理店「FEA」(東京都中野区)の社員だったが、7月末に懲戒解雇した。保険料は客に全額弁済するとしている。 東京海上によると、元社員は客が支払う保険料の振込先を自身の銀行口座に指定し、令和元年7月~6年6月、法人2社と個人客3人に1674万円を振り込ませていた。元社員は「生活費に充てていた」と話し、行為を認めているという。東京海上は警察に相談している。 FEA社によると、同社が請け負う別の保険会社の客から「保険料が支払われていない」と指摘があり発覚。同社は東京海上を含む計5社から委託を受けており、元社員が着服した金額は計約2800万円とみているという。