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【コラム】デシャンボー、全米オープンで圧勝! 果たして彼はゴルフの革命児か破壊者か?

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 第120回全米オープンはブライソン・デシャンボーが後続に6打差をつけ圧勝を飾った。「マッドサイエンティスト(狂科学者)」「ゴルフの革命児」などなど数々の異名をもつ異色のプレーヤーが圧倒的なパワーで難攻不落のウィングド・フットGCをねじ伏せ、自身初のメジャーチャンピオンに輝いた。 【動画】ブライソン・デシャンボー、全米オープン最終日のプレー  最終18番でおよそ2メートルのパーパットを沈めたデシャンボーは、丸太のように太い両腕を天に向かって突き上げた。コロナ感染拡大の影響でツアーが中断して3か月、再開した大会に戻ってきた彼は20キロ近く増量し、まるで筋肉の鎧をまとった超人ハルクのような容姿に変貌していた。  1年足らず前のシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンで4位タイに入ったとき彼はこう宣言していた。「見ていて下さい。来年には今とは別人になっていますから」。  有言実行。トレーニングと大量のプロテイン摂取で100キロ超えに成功したデシャンボーは6月にツアーが再開するやトップ10入りを連発し7月のロケット・モーゲージ・クラシックで優勝。  すると350ヤードを超える飛距離を武器に戦う彼のスタイルにジャック・ニクラウスやコリン・モンゴメリーといったレジェンドが「これじゃゴルフが違うゲームになってしまう。飛ばないボールを採用すべき。このままだと今に1万ヤードのコースが必要になる」と危機感をあらわにした。  深いラフ、グリーンのきつい傾斜、呼吸をするように強弱をつける風などなど。並み居る強豪が苦戦を強いられた全米オープンでもデシャンボーは自らのスタイルを貫いた。ティーショットは迷わずドライバーを握って飛ばし、たとえくるぶしほどの深いラフに捕まってもショートアイアンで果敢にグリーンを攻める。  全米オープンはフェアウェイキープが鉄則でラフにつかまったら賢く刻むのがセオリーだったが、そんな法則はデシャンボーの眼中にはなかった。4日間でフェアウェイをキープしたのは23ホール。3日目のフェアウェイヒットはわずかに3回。それでもただひとり6アンダーという驚異的なスコアを叩き出したのだから見事。 「これまで我々が考えてきた全米オープンの攻略法の真逆をやっていた。それが彼にはハマったんだね。良いか悪いかは分からないけれど全米オープンの戦い方を変えたことは間違いない」といったのは8位タイに終わったローリー・マキロイ。  革命児でありゲームの破壊者。どうやらデシャンボーはそのどちらにも当てはまるようだ。彼の勝利は今後のゴルフ界を変えるきっかけになるのかもしれない。

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