歴代校長を描き17人目 福島県南会津町の肖像画家・室井秀光さん 母校の荒海小に寄贈
福島県南会津町の肖像画家室井秀光さん(74)は、荒海小前校長の相沢周さんの肖像画を描き、11月28日、同校に贈った。室井さんは40年以上前から歴代校長を描き続け相沢さんが17人目。校長室には室井さんが丁寧に仕上げた肖像画がずらりと並ぶ。 歴代の校長の写真を飾る学校が多いが、荒海小は大正期からの肖像画を飾っている。当初、室井さんの伯父で画家の増田渓堂さんが制作し贈っていた。指導を受けた室井さんが遺志を継ぎ、寄贈を続けている。荒海小は室井さんの母校。 贈呈式は荒海小で行われ、室井さんが写真を基に、油彩で描いた肖像画を寄贈した。室井さんは「描けなくなるまで続けたい」と思いを語った。相沢さんは3年間、校長を務め、現在は二本松市の大平小校長。「肖像画の仲間に入れていただいて光栄」と話した。 広野真和PTA会長が同席した。 (会津版)