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週刊地震情報 2020.8.9 「異常震域」が見られる地震、相次いで発生

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この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べて大幅に少なくなりました。1週間の回数としては今年最少です。震度3以上の地震は1回発生。茨城県沖での地震活動が少し目立ちます。(8月3日~8月9日10時の集計)

国内:6日(木)~7日(金)に異常震域が現れる地震相次ぐ

6日(木)12時6分頃に新潟県中越地方を震源とするマグニチュード5.1の地震が発生。7日(金)0時35分頃には三重県南東沖を震源とするマグニチュード5.3の地震が発生。ともに最大震度は2でした。 新潟の地震の震央と、震度の分布を見ると、日本海に近い所で発生したにも関わらず、太平洋に面した福島県浜通りで震度2の地点が複数あります。新潟県と接している山形県には震度1以上の地点がない一方で、宮城県や岩手県では多数の地点で揺れを捉えました。 三重県の地震でも、揺れが最も強かったのは震央から離れた茨城県や福島県などで、震央に近い愛知県や静岡県などは1地点も震度1以上を観測していません。 これは「異常震域」と呼ばれる現象で、地震の震源が深い「深発地震」の時に良く見られます。

異常震域とは?

多くの地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布します。震源が100kmよりも深い、「深発地震」の時は地震波が伝わりやすい太平洋プレートに近い地域が大きく揺れます。 このため、どちらの地震でも福島県など太平洋プレートに近い地域で最も大きい揺れを観測したのです。 三重県南東沖は深発地震が比較的多く、マグニチュード6以上に限定しても最近では2019年や2003年、1984年に発生しています。マグニチュードが7.0と規模が大きかった1984年のケースでは、東京千代田区や宇都宮市、いわき市などで震度4を観測しており、規模によっては被害を及ぼすことが十分にあり得ます。

世界:アフリカ大陸の南東沖でM6.3の地震

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きなものは5日(水)にバヌアツ付近で発生したマグニチュード6.4の深発地震です。 また、アフリカ大陸の南東、プリンスエドワード諸島付近でマグニチュード6.3の地震が発生しています。今回の震源はアフリカプレートと南極プレートの境界でプレート同士が離れ合う、南西インド洋海嶺付近です。地震のメカニズムは横ずれ型で、海嶺で良く見られるトランスフォーム断層で発生した地震と見られます。 ほかの海嶺と同様に、マグニチュード6クラスの地震は多いものの、マグニチュード7以上はあまり発生しません。マグニチュード7以上の地震で記録が残っているのは直近で1951年まで遡ります。

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