黒島結菜、仲間由紀恵だけじゃない! 『ちむどんどん』沖縄出身キャストを一挙紹介
■南山原高校の料理部部長・屋良ひとみを演じていた池間夏海 池間演じる屋良のライバルらしい、ツンとした雰囲気が印象深い。池間は2019年放送の『なつぞら』(NHK総合)で朝ドラ初出演を果たしている。『なつぞら』では、主人公の親戚・川谷幸子を演じていた。部員に「絶対一等賞。いいね」と念を押し、暢子らが気圧されるほどの強い目つきが心に残る。一方で、一等賞を果たせなかったときのしゅんとした表情や暢子と握手したあとの肩の力の抜けた微笑みなども魅力的だった。 ■ボクシングジムの会長を演じていた具志堅用高 第24話は衝撃的な展開だった。兄・賢秀(竜星涼)が東京でプロボクサーになり、デビューしていたのだ。その横にいたのが、具志堅演じるボクシングジムの安里会長だ。『ちゅらさん』以来、21年ぶりの朝ドラ出演となった具志堅だが「人生のリングでは、簡単にダウンするな」という名言を残した。 ■暢子の下宿先の大家・金城順次を演じる志ぃさー(藤木勇人) 志ぃさーが演じている金城は、暢子の下宿先の大家であり、鶴見で沖縄料理居酒屋を営む。志ぃさーは『ちゅらさん』でも主人公がアルバイトをしていた沖縄料理屋「ゆがふ」の店長・兼城昌秀を演じており、加えて『ちゅらさん』でも本作でも沖縄ことば指導を兼任している。SNS上では、21年前と全く変わらない風貌と「ゆがふ」を思い起こさせる設定に驚きと喜びの声があがっていた。 また第17話で智の原料仕入先となるじゃがいも農家を演じていた花城清長や、居酒屋「あまゆ」にケンカしながら入ってくる役を演じていたお笑いコンビ「キャン×キャン」のゆっきーと元「ホーム・チーム」の与座よしあき、「あまゆ」の常連客の役でお笑いコンビ「しゃもじ」のたーにーとしゅうごパーク、小橋川健、そして言わずもがな、ストーリーテラーを担当するジョン・カビラと主題歌を担当する三浦大知も沖縄出身だ。 先でも触れたが、沖縄を舞台とした朝ドラといえば『ちゅらさん』を思い浮かべる人は少なくないはずだ。『ちゅらさん』では、平良とみが「おばぁ」役を演じ、一躍話題となった。平良は沖縄の大衆演劇を中心に活躍してきた俳優で、うちなーぐちと呼ばれる沖縄方言を大切にし、表現し続けてきた。沖縄県指定無形文化財「琉球歌劇」保持者でもあった。紹介してきたように『ちむどんどん』では、東京編に入ってからも、続々と沖縄出身の俳優らが登場している。現時点で新キャストの発表は行われていないが、物語はまだ始まったばかりである。『ちゅらさん』の「おばぁ」こと平良のような、視聴者を魅了する沖縄出身の俳優の登場に期待が高まる。
片山香帆