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マスク影響?熱中症搬送最多 県内8月291人、コロナ禍で急増

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北日本新聞

 富山県内の8月の熱中症搬送者数が30日までに291人(速報値)に上り、2008年の統計開始以降、同月として最多だったことが、県消防課などのまとめで分かった。今年は長梅雨の後、一気に気温が上昇。暑さに体が慣れていない中で8月上旬から暑い日が続いたことや、新型コロナウイルス感染防止のため屋内、屋外を問わずマスクを着用する人が多かったことが影響したとみられる。 (松澤拓也)  県消防課や総務省消防庁によると、県内の熱中症搬送者数は6月が31人(前年同月比5人増)、7月は長雨や日照不足の影響で35人(同71人減)にとどまったが、8月に入り急増し、過去最多だった2019年の267人を上回った。例年であれば暑さが落ち着く8月後半に残暑が続き、17~30日の搬送者数は155人(速報値)で、前年同期の32人の4.8倍に上った。  原因について、富山協立病院(富山市)の山本美和院長は「外出自粛や在宅勤務が増えている影響で、暑さに体が慣れていない人が多い」と指摘。さらに、マスクの着用については「熱がこもって息苦しさや暑苦しさを伴うため、屋内でも熱中症リスクが高まっている」と話す。

 富山地方気象台によると、9月中も厳しい残暑が続く見込みという。県や消防庁は、こまめな水分補給や適切なエアコンの利用のほか、屋外で人と十分な距離が確保できる場合はマスクを外すなどの熱中症防止対策を呼び掛けている。 ■猛暑日11日間 平年の3倍  8月は県内全域で平均気温が平年値を上回った。観測地点「富山」(富山市石坂)では、平均気温が28.8度で、11日には今年の県内最高気温となる38.9度を記録し、いずれも1939年の観測開始以降3番目に高かった。最高気温が35度以上の猛暑日は平年の3.5日の3倍以上となる11日となった。  今年は梅雨が長く、7月の日照時間は観測史上最も短かったが、8月2日の梅雨明け以降は一転し、晴れが続いた。富山では4日に今年初の猛暑日を観測。暖かい空気が流れ込んだ9~11日と27~30日は連日35度を超えた。  全10観測地点で35度以上となった10日は上市で36.6度、11日には砺波で37.4度を記録し、いずれも観測史上最高となった。

 8月下旬になっても高温が続き、20~31日までの平均気温は、富山が29.0度で平年を3度、高岡(伏木)が28.7度で平年を2.7度上回った。

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