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晴れやかに、雅やかに!9月9日「重陽の節句」にちなむ菊の風雅な世界

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婦人画報

9月9日は「重陽の節句」。別名「菊の節句」と呼ばれ、文字通りこの時季になると、菊の花が見ごろを迎えます。 菊の原産地は中国で、その歴史は3000年以上にまで遡り、そのころから不老長寿の霊薬として珍重されていました。日本へ伝来したのは、平安時代のこと。宮中でたちまち人気となった菊はやがて、高貴の象徴、吉祥を呼ぶ花として愛される存在に。 古今通じて日本人に親しまれてきた“おめでたいしるし”、菊の風雅な世界をお届けします。

着せ綿

爽やかな秋晴れの下、たなびく雲がかかるように真綿が被せられた菊の「着せ綿」。平安王朝の女人たちが育んだといわれる日本独自の習わしで、重陽の前日、菊花を真綿で覆って香りを移し取り、翌朝、朝露を含んだその綿で顔や身を拭って、若さと不老を祈願したという。いつの時代も変わらぬ、女性の願いが映されている。(俵屋旅館にて)

菊酒

重陽の節日、宮中行事に倣い執り行われる京都・石清水八幡宮の「菊花祭」。御神前に真綿をのせた菊花が飾りつけられ、「菊酒」と「着せ綿」という銘の菓子が供えられる。「菊酒」の無病息災、不老長寿の御利益は、古来、中国の故事に基づいて伝わったとされる。可憐な花びらが浮かぶ杯は神々しく、清廉な香りが宿る。

菊慈童

713(和銅6)年に行基菩薩が創建、京都嵐山の中腹に位置する虚空蔵法輪寺。重陽の節会では、菊の花からの霊薬を得て七百歳まで生きたと中国に伝わる美少年伝説「菊慈童」の能楽法要が行われる。参拝客は菊慈童像に菊を供え、延命長寿を祈願。「邪気を払い、寿命を延ばす」。一堂に会し念じられる読経が荘厳に響きわたる。

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