トランプ氏、安保担当の副補佐官に米朝交渉経験のウォン氏 ウクライナ特使新設も検討
【ワシントン=坂本一之】トランプ次期米大統領は22日、国家安全保障問題担当の大統領筆頭副補佐官に米朝交渉の経験を持つアレックス・ウォン元国務副次官補を起用すると発表した。 トランプ氏は声明で、大統領1期目に実施した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との首脳会談でウォン氏が「交渉の力になった」と紹介した。 トランプ氏は今回の大統領選の中で、ホワイトハウスに復帰すれば金総書記と「うまくやる」と表明しており、ウォン氏は対北朝鮮交渉で重要な役割を担うことになりそうだ。 またロイター通信は22日、トランプ氏がロシアのウクライナ侵略戦争を担当する特使を新設し、リチャード・グレネル元国家情報長官代行の任命を検討していると報じた。トランプ氏はウクライナ戦争の終結を早期に実現させると何度も訴えていて、特使が任命されれば実際の交渉を主導することになる。