毎朝、近所の人と公園で「トゥギャザー」!ルー大柴さんが50歳を過ぎて見つけた「意外すぎる趣味」
若い頃から第一線で活躍してきた人たちは、肉体の衰えとどう向き合っているのか。心身ともに充実した老後を送るには、どうすればいいのか。「人生の下り道」を幸せに歩むヒントがここにある。 【一覧】「ストレス認知症にならないための10ヵ条」と「なりやすい人の特徴」 ルー大柴(70歳・タレント) るー・おおしば/'54年、東京都出身。'89年にアデランスのCMで一躍人気に。50代からブログや茶道をはじめ、再ブレイクを果たす
年をとっても若い人のアドバイスに耳を傾ける
人間誰でも年はとるもので、私ももう古希でございます。この年までお仕事をいただけるのも、50歳をすぎて「ネクストチャレンジ」をしたことに尽きると思います。 30代で「トゥギャザーしようぜ!」などの「ルー語」で遅咲きのブレイクを果たしましたが、40代で低迷して、「あの人はいま」状態。そんなときに私より一回り以上若いマネージャーから「もっと違うルー大柴を見つけたほうがいい」と指摘されて、それまでやったこともなかった茶道を勧められたんです。 最初は自分自身でも乗り気ではなかったんですが、ストーンの上にもスリーイヤーズ。一通りの所作が身について、茶道の面白さがわかってきました。 老いてはチャイルドに従えといいますか、年をとっても若い人のアドバイスに耳を傾けることは重要ですね。 私はそれまで表現者として「動」の部分が多かったのですが、茶道というのは「静」のイメージです。私のお点前を見てもらって、コミュニケーションを取る。私の中にある「静」の部分が活かされて、非常に心も落ち着きますし、ずいぶん勉強になりました。
「いくつになってもネクストチャレンジ」
茶道を始めて、世間が私を見る目もチェンジしましたね。あのうるさいルー大柴が、こんなこともするんだ、と。おかげでそんなに忙しくはないんですけど、お仕事にも呼ばれていまに至るという感じでございます。 体力的にも若い頃に比べて衰えているのはわかっていますから、仕事のない日は朝6時半から近くの公園でラジオ体操と太極拳をやっています。これは15年以上続いていて、近所のお友達もできて、毎朝トゥギャザーしていますね。 芸能界も若い人たちが出てきて、ずいぶん変わりました。私がブレイクした頃はスタッフも私より年上が多かったけど、いまは私が一番年長のことも多い。逆に若い人たちから元気をもらっています。 人間あと何年生きるかわからないじゃないですか。だけど、その中で私をニードしてくれる仕事がある限り、トライしていきたい。 みなさんもいくつになってもなにかにチャレンジして、人生を楽しんでいただきたいな。 「週刊現代」2024年8月10・17日合併号より ……・・ 【つづきを読む】「人と競わなくていいという幸せ」...レーサーの中嶋悟さんが「人生の最終コーナー」で見出した趣味
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