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「夜の街」を責めるよりも優先すべきこと コロナとマイノリティを考える

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 新型コロナウイルスに感染したくない。それは誰でもが思うこと。それは「夜の街」で働く人、なかでもセクシュアルマイノリティの世界ではより切実だ。なぜなら、どこで、誰から、どのように感染したかを簡単には話せないから。取り締まりを強化するだけでは、その壁は取り除けない。夜の街を忌諱し、責めることで分断を招くより、予防策、対処法を丁寧に伝え、共有することが対策としてはより効果的ではないのだろうか。(リスク管理・コミュニケーションコンサルタント=西澤真理子)  ▽感染予防に積極的な経営者ら  筆者は主宰する「夜の街応援!プロジェクト」の一環で、新宿区や横浜市のホストクラブやバーなどを対象に、感染に詳しい公衆衛生医の岩室紳也医師と、コロナ対策を店舗と共に考える「レッスン」を行っている。岩室医師は「新宿二丁目営業再開のためのガイドライン」を監修している。  東京の新宿二丁目は、小さな店が密集し、店舗が狭く、独特の雰囲気を醸し出している。一方、それが、「3密」(密接、密集、密閉)の状態となり、新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)を生む条件が揃いがちとも言われている。

 先日、新宿二丁目のNPOが主宰し、医師、保健師などの専門家に具体的な予防策を聞く勉強会に出席する機会があった。会場にはアルコール消毒液が置いてあり、集まった30人ぐらいの参加者からは、正確な情報を収集し、感染予防を知ろうという積極的な姿勢を感じた。勉強会では感染症の医師が講演し具体的な予防策を説明。保健師からは「陽性者を責めるよりも気軽に相談できる、言える環境が必要。我々はAIDS/HIVの経験があり、セクシュアリティについては普通の人より勉強しています。気軽に保健所の戸をたたいてほしい」と呼び掛けがあった。  今後、新宿二丁目のコミュニティはNPOを中心に、行政や医療とも連携していくという。相談窓口も開設、行政につなぐ前の身近な相談に乗る入り口になるようだ。情報共有、行政や専門家とのネットワーク作りの点で、この勉強会は「正しく怖がる」ために、とても有意義だった。  ▽マイノリティ特有の不安

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