トランプ氏凍結で、Twitter本社前で抗議デモが勃発!? 厳重警備も現れたのは1人だけ
保守派の声を守るため駆けつけた支持者
1月20日、アメリカ・ワシントンDCにあるホワイトハウスにて、バイデン大統領の就任式が執り行われ、無事トランプ氏から政権移行が完了した。 その一方で、トランプ氏の支持者らが連邦議会議事堂へ乱入し、世界中を震撼させた事件もいまだ記憶に新しい。トランプ氏が焚き付けたことが一因と判断したTwitterやFacebookなどの主要SNS各社は「さらなる暴力を扇動する危険性がある」として、1月8日にトランプ氏のアカウントを相次いで凍結した。 『The Verge』によれば、トランプ氏の支援者が集まるウェブサイト『Donald.win』にて、1月11日にサンフランシスコにあるTwitter本社前で抗議デモを行う計画が立てられていたという。幸いTwitter社は新型コロナウイルス対策として全社員がリモートワーク中であったため、ビルの中には誰もいなかったとのことだが、万が一に備えて、警察は厳重な警備体制でこの日に臨んだ。 ところが、当日になると驚きの光景が広がっていた。警察官30人あまりが警備する中、抗議デモに集まったのはわずか1人。現れたレベッカ・ブルックスさんはTwitter社のジャック・ドーシーCEOに「保守派の声を消そうとしている」と訴えに来たということだった。 また現場には、アカウント凍結に踏み切ったTwitter社の判断を称賛するために反トランプ派の人も集まったが、こちらの人数も2人だけだったとのこと。
「一緒に活動する愛国者を探しています」
先の連邦議会議事堂への乱入を受け、バイデン大統領の就任式当日に、各地で同様の事件が起きることが懸念されていた。『NBC New York 』によると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が就任式を欠席し、アルバニーにとどまったのも、抗議活動を警戒してとのことだったという。 ところが20日、ニューヨーク州会議事堂に現れたのもマーク・レギエロという男性1人のみ。旗を持って登場したマークさんは『Newsday』の取材に「一緒に活動する愛国者を探しています」と語った。 トラブルが起きないことに越したことはないが、一方で警戒が過多でいいように振り回されているようにも見える。今後アメリカを牽引することとなったバイデン大統領によって、アメリカがどのように変化するのか見守りたい。
山田山太