ウィリアム王子&キャサリン妃、「旅行制限下」での国内ツアーに賛否両論
ウィリアム王子とキャサリン妃が、パンデミック渦中に任務の範囲を超えて最前線で働く人々やコミュニティに感謝するツアーを行ったのは善意に基づく行為かもしれない。 が、このタイミングで3日間の旅を行ったことに議員から疑問の声が上がり、物議を醸している。 夫妻はロイヤルトレインに乗って英国内の10か所を訪れた。スコットランドとウエールズは厳しい行動制限下にある(英国政府が設けている段階の上から2番目に厳しい制限)。この地方ではエッセンシャルワーカーやボランティアの人々だけしか域を跨ぐ移動はできない。 【写真】ガイドラインに従って実施されたという、キャサリン妃&ウィリアム王子の王室専用列車での“国内ツアー”を写真で振り返る、 8日、夫妻はウエールズに到着し、大学生たちと会ったが、感染者が深刻なスピードで増加している中でのツアーは「不要」だった、と王室の判断に対してウエールズの保健担当大臣から冷ややかな反応があった。
BBC ラジオ4のインタビューでヴォーン・ゲシング議員は「私としては誰にも不必要な旅をして欲しくなかった。王室についての見方は常に意見が分かれるところだが、夫妻の訪問は、王室に求められている役割に人々が戸惑っていることへの言い訳にならない」と述べた。 今回のツアーは行われるべきだったかと問われると、彼は「私は特に気にもしないし興味もない。これで『とにかく行って、この国の医療システムのあらゆる面で痛手など受けていないように振る舞わなくては』というような人々に対する言い訳にはならないと思う」と返答した。 7日にスコットランドを訪れ、エジンバラのスコットランド救急サービスを訪問した際には、スコットランド自治政府首相のニコラ・スタージョンがNHSの血液専門医カトリーナ・ファレルから、このツアーが必要な旅と判断された理由を問われた。 スタージョンは「王室の訪問は王室の問題で彼らが取り仕切るものであり、それについての疑問は直接、王室にたずねて欲しい」とメディアブリーフィングで返答。「スコットランド自治政府は訪問の意向があると通知を受けただけで、スコットランドで規制が設けられていることを王室は承知のはずですから、それに従って判断と計画がなされたということ。それ以上の質問は王室に直接してください」と答えた。