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珠洲の祭り、今夏ゼロ 踊り手や観客の安全懸念

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北國新聞社

 珠洲市の夏を彩る「珠洲まつり」を構成する四つの祭りが、今年はすべて中止となることが24日、決まった。400年続く市無形民俗文化財「燈籠山(とろやま)祭り」に加え、宝立七夕キリコまつり、砂(すな)取節(とりぶし)まつり、太鼓と踊りの夕べも取りやめに。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大勢の市民や観客が集まる状況で安全が確保できないと判断した。中止は1976年の開始以来初めてで、祭礼が盛んな珠洲の全ての夏祭りが行われない異例の事態となった。

 24日に珠洲商工会議所で珠洲まつり特別委員会が開かれ、既に中止が決まった7月20、21日の飯田燈籠(とろ)山(やま)祭りを含め、四つの祭礼の実行委員会の幹部が実施見送りの方針を確認した。

 8月1日に宝立町で行われる宝立七夕キリコまつりは高さ14メートルの大キリコが海中を乱舞する。8月13日に馬(ま)緤(つなぎ)町で行われる砂取節まつりは、珠洲伝統の揚浜式(あげはましき)製塩の作業唄である県無形民俗文化財「砂取節」に合わせ、輪踊りを楽しむ。

 珠洲まつりを締めくくる太鼓と踊りの夕べは8月14日に蛸島町の鉢ケ崎わくわく夢ランドで開かれ、能登各地の太鼓や踊り、YOSAKOIソーランが競演し、納涼花火大会も行われる予定だった。昨年は延べ約2万1千人が訪れた。

 事態収束が見通せない中、県内外から大勢の観客が訪れれば、感染リスクが排除できないとして中止を決めた。5月ごろからキリコ制作などに取りかかる予定だったが、来年以降に延期する。

 特別委の担当者は「珠洲の活性化につながるイベントだけに大変残念だが、参加者や観客の安全を最優先に考えた」と話した。

北國新聞社