加古川の7歳女児刺殺事件で勝田容疑者を鑑定留置 来年3月まで事件当時の精神状態調べる
兵庫県加古川市で平成19年10月、小学2年の女児=当時(7)=が殺害された事件で、神戸地検は11日、殺人容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)の刑事責任能力の有無を調べるため鑑定留置した。期間は来年3月14日まで。 【写真】兵庫県たつの市で小4女児が襲撃された事件の現場近くの防犯カメラに写った人物 勝田容疑者は、18年に同県たつの市の路上で小学4年の女児=当時(9)=が襲われた殺人未遂事件でも逮捕されている。任意聴取で両事件の関与を認めていたが、加古川市の事件での逮捕後、黙秘している。 両事件で起訴した場合に開かれる裁判員裁判では、刑事責任能力が争点となる可能性があり、地検は起訴前に事件当時の精神状態などを詳しく調べる必要があると判断したとみられる。地検によると、今月9日に神戸地裁に鑑定留置を請求し、10日認められた。 兵庫県警は、勝田容疑者が16年の岡山県津山市の小3女児刺殺事件で服役した今年5月以降、刑務所で本格的な任意聴取を始めた。たつの市と加古川市の事件への関与を具体的に供述したため、11月7日にたつの市の事件で逮捕。同27日に加古川市の事件で再逮捕していた。