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なぜ、二松学舎を破ることができたのか?大森学園エースの巧みな投球術

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 東西東京ともにベスト4が出そろったが、台風の目を起こしたといっていいのが大森学園だろう。今大会はシード校の錦城学園、そして2017年から2年連続甲子園出場の二松学舎大附に勝利した地力の高さは侮れないものがある。その原動力となったのはエースの工藤 翔午だ。最速138キロを誇るという工藤はついにシード校を苦しめる投手となった。    大森学園の快進撃は工藤の快投から始まった。2回戦でシードの錦城学園と対戦し、1失点完投勝利。続く都立江戸川相手にも無失点の完封勝利。 【写真】強豪・二松学舎大附撃破に歓喜する大森学園ナイン  そして準々決勝の二松学舎大附戦。この日、工藤が心掛けていたのが内角攻めだ。常時120キロ後半のストレートだが、工藤の場合、体重移動が良く、投げる瞬間まで腕が見えにくい実戦的な投球フォームをしており、球速以上に打ちにくいタイプ。両サイドにしっかりと決まり、初球打ちの傾向が強いプロ注目の秋広 優人に対しては甘いコースからいかせず、ボールになっても強気の内角攻め。また外角へのコントロールも素晴らしく、3打席目までヒットを許さなかった。  また5番山田に対しては高めを使いながら打ち取るなど打者によって配球を工夫しながら打ち取ることができた。工藤が自分の投球を実践できたのは、試合前半で無失点に抑えることが大きかっただろう。 本人も「自分は今まで立ち上がりが良くないタイプで、結構失点することが多かったんです」と語るように、もし二松学舎大附に先制を許し、追いかける立場となれば変わっていたかもしれない。着々と点を積み重ねる味方打線の勢いに乗るかのように、工藤は淡々と二松学舎大附打線を打ち取っていた。  ただ7回裏に4失点を喫し、マウンドを降りたものの、十分に持ち味を示した。  工藤の好投、勢いに乗った打線、また工藤を盛り立てる堅い守備。すべてにおいてかみ合った結果が二松学舎大附を破る結果となった。  大森学園の3年生たちは特別な思いをもってこの大会に臨んでいる。今大会で和泉隆監督が退く。工藤は「1年生からずっとお世話になった先生なので、和泉先生を東京一の男にするために東京大会の頂点に立ちたいです」と優勝を誓った。

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