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安倍首相「辞任」を受けた、日経平均株価の来週(8/31~9/4)の予想レンジは2万2500~2万3500円! 相場は不安定だが、一時的な下落は“押し目買い”の好機!

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ダイヤモンド・ザイ

●今週の日経平均株価は木曜まで堅調だったものの、 8月28日(金)の「安倍総理辞任」のニュースで急落!   今週(8月24日~28日)の日経平均株価は、小幅な下落となりました。  週を通じて米国市場の動向に投資家の関心が集まり、新型コロナウイルス向けワクチンを巡る米政権の動きや米中貿易交渉に関連した前向きな報道、そしてパウエル議長講演への期待感を背景とした強い相場展開が支援材料になりました。これらを受けた日経平均株価が週半ばには2万3400円を上回る場面を見せたほか、好調が続く東証マザーズ市場など中小型株の売買も活発でした。  しかし週末となる8月28日、当初は前日に行われたパウエルFRB議長講演での新指針が評価されて強含みの展開を見せていましたが、14時過ぎに「安倍総理 辞任の意向固める」とのニュースが飛び込んでくると日経平均株価は急落し、一時2万2594.79円まで売られました。その後は一時持ち直すものの、最終的に2万2882.65円で今週の相場を終えました。 ■日経平均株価チャート/日足・3カ月  長期政権を築いた安倍総理の突然の辞意表明には驚かされましたが、報道直後の急落に関しては、アルゴリズム取引などのシステム売買の影響が大きいと思われます。 ●来週の日経平均株価は「ポスト安倍」が変動要因になりつつも、 全体的には2万3000円を固める底堅い相場展開に!  【来週の日経平均株価の想定レンジ】  2万2500円 ~ 2万3500円    来週(8月31日~9月4日)の日経平均株価は、方向感が掴みづらい展開になりつつも、2万3000円を固める底堅い相場展開となりそうです。  日経平均株価は安倍総理辞任のニュースにより不安定になっており、しばらくは関係する報道に大きく影響される状況が続くでしょう。今後は、後任の総理大臣への思惑などが市場の変動要因になりそうです。  ただし、今回の安倍総理の辞任は政権交代ではないため、「これまでのアベノミクスによる政策を大きく変えてくるのではないか? 」といった不安感は高まりづらく、政治の空白といったネガティブな方向には向かいづらいと見られます。  来週は、米国で雇用統計など重要な経済指標の発表が相次ぎますが、最近の米国の経済指標は強い内容が目立っていることもあり、要注目です。また、夏休み明けとなる9月7日のレイバーデー(労働感謝の日)後は海外投資家の売買も増えてくると考えられるので、一時的な下落は「押し目買い」のスタンスで対応したいところです。 【※「安倍総理辞任」の関連記事はこちら! 】 ⇒「安倍首相の辞任」が株価や株式市場に与える影響は?  “ポスト安倍”が誰になっても「財政政策」と「金融政策」が大きく変化することはなく、株価への影響は限定的 ●【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】 不二硝子が+177.51%で値上がり率トップ!   ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。  今週の値上がり率ランキング1位は不二硝子(5212)で、連日のストップ高による上昇となりました。海外メディアの報道により、新型コロナウイルス向けのワクチンを入れるガラス製容器の需要拡大に対する期待が高まったようです。株価は500円辺りでのもみ合いが続いていましたが、報道を受けて一時2290円まで急伸しました。  値上がり率2位のランシステム(3326)は、テレワーク推進企業へ向けた「リモートデスクトップソリューション」の販売を開始したとの発表が材料視されました。株価は連日のストップ高による上昇となり、400円辺りで推移していた株価は一時1000円を突破しました。  値上がり率3位はリファインバース(6531)。三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱ケミカルとの資本提携を発表したことが材料視されました。連日のストップ高により850円辺りで推移していた株価が一時2550円まで急伸。ただ、週の後半は利益確定の動きも見られました。  一方、値下がり率ランキングのトップは、ストリームメディアコーポレーション(4772)でした。韓流スターのコンテンツを手掛けており、オンラインコンサートが注目されるなど、7月末以降に強い値動きを見せていました。しかし、500円の大台を突破していたこともあり、今週に入って利益確定の流れが続きました。  値下がり率2位のティアンドエス(4055)は、8月7日上場から負けなしの上昇が続いていましたが、今週後半はその反動から一気に利益確定の流れとなり、連日のストップ安となりました。  ■今週の値上がり率 トップ5  順位  先週末比(%)  銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ  1  +177.51  不二硝子(JQ・5212)  2  +113.43  ランシステム(JQ・3326)  3  +54.84  リファインバース(マザ・6531)  4  +41.03  グローバルダイニング(東2・7625)  5  +40.58  オーミケンシ(東2・3111)  ■今週の値下がり率 ワースト5  順位  先週末比(%)  銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ  1  -29.42  ストリームメディアコーポレーション(JQ・4772)  2  -23.40  ティアンドエス(マザ・4055)  3  -20.65  日本製麻(東2・3306)  4  -19.78  クリエアナブキ(JQ・4336)  5  -19.62  ライドオンエクスプレスホールディングス(東1・6082)  ■今週の出来高 トップ5  順位  出来高(株)  銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ  1  465,455,300  みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)  2  269,270,400  三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)  3  197,234,300  音通(東2・7647)  4  167,562,200  Zホールディングス(東1・4689)  5  88,701,600  日産自動車(東1・7201) ●【来週の主要イベント】 「小売業販売額」や「中国のPMI」「米国の雇用統計」に注目!  <8月31日(月)> ◆7月小売業販売額 ◆7月百貨店/スーパー販売額 ◆7月新設住宅着工戸数 ◆決算発表:トリケミカル研究所(4369)、内田洋行(8057) ◆8月消費者態度指数/一般世帯 ◆中8月製造業購買担当者景気指数(PMI) ◆南ア7月貿易収支 ◆独8月消費者物価指数(CPI)速報値 ◆決算発表:ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)  <9月1日(火)> ◆7月失業率/有効求人倍率 ◆決算発表:伊藤園(2593) ◆中8月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) ◆豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 ◆8月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値 ◆米8月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値 ◆米8月ISM製造業景況指数 <9月2日(水)> ◆豪7月卸売物価指数(PPI) ◆米MBA住宅ローン申請指数 ◆米8月ADP雇用統計 ◆米地区連銀経済報告(ベージュブック) <9月3日(木)> ◆中8月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) ◆独8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値 ◆欧7月小売売上高 ◆米7月貿易収支 ◆米8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値 ◆米8月ISM非製造業景況指数 ◆決算発表:ブロードコム(AVGO) <9月4日(金)> ◆決算発表:ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス(3657) ◆豪7月小売売上高 ◆独7月製造業新規受注 ◆米8月雇用統計 ●【来週の注目銘柄】 「FFRIセキュリティ」「H.U.グループホールディングス」 「日本商業開発」の3銘柄をピックアップ!   来週、注目したい銘柄は、この3つです。  FFRIセキュリティ(2020年8月28日時点)  業種  市場・コード  株価  予想PER  実績PBR  情報・通信  マザ・3692  2514円  82.3倍  12.81倍 テレワークを狙ったサイバー攻撃対策など、セキュリティ需要の増加に期待 セキュリティ事業を展開しており、標的型攻撃マルウェアの感染有無を調査し、機密情報漏洩のリスクを可視化するサービスのほか、出荷前のIoTデバイスやシステムのセキュリティ脅威を分析し、対策する支援を行っています。以前から国や国内企業を狙ったサイバー攻撃が増加していることに加え、最近ではテレワークの増加を背景にテレワークを狙った被害が増えていることから、セキュリティ分野には投資家の関心が集まっています。株価は、6月22日高値2740円をピークに調整が続いていましたが、8月中旬から25日移動平均線と75日移動平均線を支持線に上昇基調が強まってきています。  H.U.グループホールディングス(2020年8月28日時点)  業種  市場・コード  株価  予想PER  実績PBR  サービス業  東1・4544  2546円  41.4倍  1.48倍 経済活動再開のために自主的な「PCR検査」増加の可能性が大 受託臨床検査事業や臨床検査薬事業、滅菌関連事業などを手掛けています。PCR検査の受託能力を、10月までに現状の約2倍となる1日当たり1万件に増やす計画です。自民党が経済活動の再開のため、企業の従業員らが受ける自主的なPCR検査を対象にした費用助成を政府に要請すると伝えられており、受託検査の需要が業績への押し上げ期待につながりそうです。株価は、6月下旬から緩やかな下落が続いていましたが、最近ではリバウンド基調が強まっており、25移動平均線と75日移動平均線の両方を突破しています。さらに、200日移動平均線も捉えてきているので、ここから一段と上昇基調が強まることが期待できます。  日本商業開発(2020年8月28日時点)  業種  市場・コード  株価  予想PER  実績PBR  不動産業  東1・3252  1627円  9.2倍  1.26倍 商業施設や物流業種で8割を構成する「不動産投資事業」を展開 新型コロナウイルスの流行による経済的影響から不動産市況が悪化しています。しかし、日本商業開発はスーパーやホームセンター、ドラッグストアなど、生活必需品を取扱う商業施設や物流業種などで約8割を構成する不動産投資事業を展開しているため、コロナ禍の影響は軽微です。株価は、4月6日の安値1093円を底値に大きくリバウンドの動きを見せており、今後は、新型コロナウイルス感染拡大前の水準への回復が期待されます。 【※今週のピックアップ記事! 】 ⇒「安倍首相の辞任」が株価や株式市場に与える影響は?  “ポスト安倍”が誰になっても「財政政策」と「金融政策」が大きく変化することはなく、株価への影響は限定的  ⇒「レアメタル」関連銘柄を紹介! 「コバルトリッチクラスト」の採掘成功で注目される「レアメタル」は、“電気自動車”や“5G”にも欠かせない「国策テーマ」! 

ラカンリチェルカ(村瀬 智一)

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