女子プロレスラー木村花さんの早すぎる死に寄せてSNS誹謗中傷被害経験者の本田圭佑、本田真凛、高梨沙羅が怒り、忠告…悲劇繰り返さないために切実意見
周囲の励ましなどを受けながら本田も高梨も精神的につらい時期を乗り越えて、いまにたどり着いたと感謝している。ストーリーズでは何に対する思いなのかは綴られていないが、木村さんの訃報とその後の報道に接し、自身の経験を踏まえた思いを投稿せずにはいられなかったのだろう。 発信される文面こそ2人と異なっているものの、本田圭佑も称賛だけでなく激しい誹謗中傷も受けてきた経験をもっている。批判されることを承知の上で、それでもあえてビッグマウスを放ち続ける理由を、逃げ道をなくすことで成功しなければいけないプレッシャーをかけている、と明かしたこともある。 おもむろに投稿された感のある今回のツイートで、本田が「誹謗中傷はやるなって言ってもなくならない」とつぶやいたのも、そうした経緯があるからだろう。ただ、心ない人間たちの存在を認めても、決して許しているわけではない。いまはこれしか対処法がないと考えたからか。同じツイートの文面で「結論」と位置づけた上で、本田はこんな言葉を紡いでいる。 「俺んところに来い。そして末長く誹謗中傷のプラットフォームとして使用してください。」 本田のツイートには投稿から5時間あまりで実に2万回もリツイートされ、9万を大きく超える「いいね」がつけられている。法律などで誹謗中傷などが規制されない、日本社会の現状に対するやり場のない怒りが、短時間で膨れあがった数字を介して共有されていた気がしてならない。 (文責・藤江直人/スポーツライター)