新進気鋭の森一師 伸びしろたっぷりの3歳牝馬ガビーズシスターで重賞初挑戦
今年3月に開業した森一誠調教師(47)=美浦=が、カペラSのガビーズシスターで重賞に初挑戦する。既に14勝とスタートダッシュに成功。栗東・福永厩舎の16勝にはわずかに及ばないが、関東の1年目厩舎ではトップを走っている。 ただ、現状は快調に飛ばしているようにも見えるが、森一師は「まだまだですよ。まだやりたいことができていません」と決して満足はしていない。東の名門・堀厩舎に20年近く所属していただけあって、目指すハードルは高い。開業初重賞だからといって、競馬に臨む姿勢は今まで通り。過度に意識することなく、あくまで平常心で管理馬を送り出す。 目下2連勝中のガビーズシスターは、ダートで〈4・1・0・0〉の安定感。「前走くらいのいい状態です」と出来も維持できている。「いいメンバーがそろいましたが、ここでどれだけやれるかで、この子の能力が分かると思います。来年以降のいい指針になれば」と期待を寄せた。新進気鋭のトレーナーが、伸びしろたっぷりの3歳牝馬でタイトル奪取を目指す。(デイリースポーツ・刀根善郎)