【詳報】岡山県真庭市で観光バス横転、11人が救急搬送 60代女性が重傷
9日午前9時45分ごろ、真庭市蒜山上徳山の市道で、観光バスが道路脇に横転する事故があった。岡山県警によると、乗員2人と乗客43人のうち、乗客の男女11人が救急搬送された。60代女性が左腕を骨折する重傷を負い、残る10人は軽傷のもよう。 【動画】横転した観光バス 県警交通指導課によると、軽傷とみられる10人は50~70代。現場は中央線のないほぼ直線で、道路の幅約2・6メートルに対し、車体の幅は約2・5メートルとぎりぎりだった。県警はハンドル操作を誤ったとみて自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いを視野に、男性運転手(65)=広島市=から幅の狭い道路に入った経緯を含めて事情を聴く。
県警などによると、ツアーを主催したのは旅行大手の「クラブツーリズム」(東京)で、バスは「防長観光バス」(山口県周南市)が運行。道路上には約10センチの積雪があり、事故後に運転手は「雪にタイヤが乗ってバランスを崩した」と会社に連絡したといい、当時の詳しい状況を調べる。
バス会社などによると、ツアーは2泊3日の日程で岡山、島根、広島県を巡る予定で、9日は午前8時ごろ、島根県安来市の足立美術館に向かって美作市の湯郷温泉を出発。米子自動車道が別の交通事故で通行できなくなり、蒜山インターチェンジ(IC)を降りて一般道で迂回(うかい)した。市道を走行していたところ、道路左側に脱輪し、約1・8メートル下の草地に横転した。 現場は蒜山ICから西に約2・4キロの山あいで、蒜山高原と呼ばれる地域。