「すごいリーズナブル」と評判のブランド牛を使った八幡平牛すじ肉丼 自家栽培の食材で優しい定食 岩手県
岩手めんこいテレビ
古民家の温もりと体に優しい食事で地域に寄り添う食堂がある。岩手県八幡平市田頭にある「古民家食堂 なつかしの家」は、自家栽培の米や野菜を使った定食がおすすめの店だ。 八幡平市田頭にある「古民家食堂なつかしの家」は、福祉関係のNPO法人が運営するデイサービスの施設をリニューアルして作った店舗だ。 体に優しい食材を使い栄養価やバランスを考えた料理を提供している。 古民家食堂なつかしの家の鈴木支麻さんは「別法人のすばる農園で、化学肥料を使わない体に優しい食材を育てている。それを使ったレストランとしてやっている」と語る。 店の一番人気メニューは日替わり定食だ。取材日には、豚と野菜のプルコギ風が提供されていた。メインに加え、3つの小鉢と野菜たっぷりの味噌汁が付く。ボリューム満点で、優しい味わいが特徴だ。 さらに、農薬を減らした自家栽培の米を使用しており、おかわりも可能だ。 地元の特産品を活用したメニューも「なつかしの家」の魅力の一つだ。それが八幡平市のブランド牛として知られる八幡平牛のすじ肉を贅沢に使用した「八幡平牛のすじ肉牛丼」だ。 鈴木さんは「結構柔らかいのでお年寄りの人とか食べて行く」と話す。 赤ワインを加えたオリジナルの味付けは、ほんのりとした甘さとコク深い味わいが特徴で、2時間以上かけてじっくり煮込むことで、口に入れるとホロホロとほどける柔らかさだ。 実際に食べた客からは、「すごいリーズナブル」「大変おいしかった。毎日来たいけどね、なかなか来れないからね」といった感想が聞かれた。地元の名産を手頃な価格で楽しめる点が、多くの人々を引き付ける理由となっている。 「なつかしの家」では、毎週土曜日を「にんにくの日」として、系列の農園「すばる農園」で育てた在来種のオーガニックにんにく「八幡平バイオレット」を使ったメニューを提供している。 その限定の人気メニューのひとつが「鶏肉とニンニクのサクサク唐揚げ」だ。 八幡平バイオレットを鶏肉の味付けに使い、コーンフレークを片面につけて揚げているため、サクサクとした食感を楽しめる。 さらに、大きな粒のにんにくの素揚げも添えられ、八幡平バイオレットの魅力を存分に堪能できる一品となっている。 また、八幡平バイオレットを使用したガーリックピューレ、シーザードレッシング、ポン酢など、様々な調味料も用意されている。 鈴木さんは「にんにくを贅沢に使っているので、味変することもできるし、さらににんにくのおいしさを感じることがでる」とその魅力を語る。 「なつかしの家」の理念は、単なる飲食店としてだけでなく、地域コミュニティの一員として機能することにある。 鈴木さんは「無農薬とか体に優しい食材を使うお店を目指しているので、外食というよりは毎日来たいなと思えるような優しい料理を提供できたら」と話す。 食事の後には、オリジナルコーヒー「ノスタルジア」を味わいながら、ゆったりとした時間を過ごすこともできる。まさに「優しいゆりかごのような懐かしの家」という表現がぴったりの空間だ。
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