元MotoGPライダー中野真矢がアライヘルメットに訪問! 『本音で語る。とことん語る。』
安全性重視の姿勢を貫くアライヘルメット。中野真矢さんは現役時代から現在まで絶大な信頼を置く。20年以上の付き合いとなる副社長・新井章仁さんとの真摯なトーク。中野真矢の人気コーナー『本音で語る。とことん語る。』
Navigator 中野真矢
’77年生まれ。元世界GPライダー。10歳の時、鈴鹿8耐の前座でポケバイパレードランをした時以来のアライユーザー。新品ヘルメットの内装の匂いを嗅ぐたび、あの頃の初心を思い出す。
“変えてはいけないものと 変えるべきものがある”
中野 僕、章仁さんには出会った時から失礼なことしちゃって……。 新井 そうでしたっけ?(笑) 中野 20歳そこそこで、僕まだ大学 生だったんですけど、東京モーターサイクルショーで初めてお会いした んですよ。出迎えか何かで……。 その時に初々しい感じで挨拶して いただいて、「若いイケメン社員の方だなあ」なんて思いながら名札を見たら「新井」って書いてあって、「あっ、アライヘルメットの新井さんって、ちょうどいいですね!」なんて脳天気に……。まさか新井理夫社長の息子さんだなんて、まったく気付かなかったので(笑)。 新井 僕も入社したばかりでしたしね。中野さんとは年齢も近いし、お互いに若かったね。 まあ私自身、いち社員という気持 ちでいましたしね。社長は社長、自分は自分って感じで、立場はまったく意識していませんでした。 中野 いやもう、大変失礼なことを してしまったなと(笑)。 レーシングライダーにとって、ヘルメットって特別なものなんですよ。アライヘルメットさんも、ただヘル メットをサポートしていただいているだけの関係じゃないんです。 サーキットにはアライのヘルメットサービスブ ースがあるんですけど、若い頃はあの部屋に入ることすら畏れ多かった。用があって新人が入ってきても「椅子に腰かけるなんて100年早 いぞ」って空気が漂っているんですよね(笑)。「見て覚えろ」みたいな。 でもヘルメットについていろいろなことを教わる勉強の場でもありました。フィッティングにどうこだわるかとか、シールドは何を選ぶのかとか、たくさん教わりました。上下関係も含めて(笑)。