「電池交換式EVトラック」選択肢に、三菱ふそうが公道実証
三菱ふそうトラック・バスは電池交換式の電気自動車(EV)トラックを用いた公道実証を8月下旬に始める。米スタートアップのアンプル(カリフォルニア州)が開発する電池モジュールをトラックに装着。アンプルの交換ステーションでロボットが電池を交換する。ヤマト運輸の集配業務で11月末まで試験運用し、実用化に向けた課題を検証する。EVトラック普及には航続距離の確保や充電時間の長さが課題となる。三菱ふそうは電池交換式EVトラックの実用化で顧客の選択肢を増やす考えだ。 【写真】EVトラックの電池交換ステーション 実証では電池交換式に改造したEV小型トラック「eキャンター」を用いる。アンプルの交換ステーションは京都市内に設置。電池残量が少なくなった車両が入庫すると、ロボットが自動で電池を交換する。公道実証の参加各社で実用における利点、課題、技術の拡張性を確認。実用化のタイミングも含め検討を進める計画だ。 併せてダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジア(東京都港区)がeキャンター専用リース商品をベースに、電池交換式EVトラックの事業モデルについて検証する。電池交換ステーションが新たな電力供給インフラとして普及するための知見の蓄積や、商業化に向けた課題の抽出も予定する。