現地記者が語る久保の現在地「ヘタフェが下位にいる間はスタメンには戻らない」
2月14日(日)ラ・リーガ第23節、久保建英所属のヘタフェはレアル・ソシエダと対戦。注目の久保はレアル・マドリード戦に続き2試合連続ベンチスタートとなった。
前半30分、R・ソシエダのイサックに先制されたヘタフェは後半13分、マクシモヴィッチとダミアンに代えて久保とアレニャーを投入するも得点は奪えず。アディショナルタイムにはボルダラース監督が退場になるなど、後味の悪い敗戦となった。これでセビージャ、R・マドリード戦に続き、3連敗を喫している。
ヘタフェは、久保とアレニャーが出場し始めた18節エルチェ戦と続くウエスカ戦で2連勝するも、20節のアスレティック・ビルバオ戦では1-4と大敗。21節のホームアラベス戦はスコアレスドロー、さらにセビージャ戦では0-3と完敗した。久保はアレニャーとともに、セビージャ戦を最後にスタメンから外れた。
ボルダラース監督はセビージャ戦後、スタメンを4-4-2の両サイドにサイドバックを2枚配するディフェンシブなシステムに戻している。これは結果の伴わなかった今シーズンのウィンターブレイク前、久保、アレニャーが加入する前のシステムだ。
DFライン、MFラインをコンパクトに保ち、中央のスペースを相手に与えない。自陣からのパスは中盤を省略し、相手陣内に飛ばす。ボルダラース監督はシステムを戻したことについて「自然な形、元の形に戻した」と語っている。
アス紙ハビエル・エルナンデス記者は「このシステムはとにかく走る、パスはロング、中盤は省略だね。だから、ボールを触る久保とアレニャーはスタメンから外れたんだ。チームが今の位置に低迷している間は、久保はスタメンには戻らない」とボルダラースの意図をくんだ。
さらにハビエル・エルナンデス記者は「監督はR・マドリード戦後『久保はフィジカル面で改善点が多々ある』と言っていた」ことを踏まえると、“スタメンには戻らない”ことは確かに想像できる。ただし、これもひとりの監督の意見にすぎない...現所属チームの監督だが。